拾壱 ページ12
私が天元についていこうと思った理由は他にもある。
それは私が鬼人ということを知って尚、それでも人として愛してくれたこと。
鬼人というのはそもそも里で鬼に対抗できる術として私の一族は兵器として年齢が10になるとき狩った鬼の血と肉を取り込み体の細胞と融合させることで鬼と同じような能力を身に付けさせられた。
鬼人は鬼と違って人としての理性を保ちながら鬼としての力を使える事や、人の血肉を食べなくて良いこと、日の光を浴びても問題ないことがあげられる。
御館様も最初は聞いたことないものだから驚いて居られたがそれでも優しく接して下さった。
天元や御館様には感謝してもしきれないほどだ。
そう考えていると着物の腕の裾を誰かが掴んだ。
竹を咥えた可愛らしい女鬼、あぁ、この子が禰豆子か。
(人1)「何だ、邪魔をするな。いいか、天元に手出しをしたら私が貴様を葬ってやる。」
禰豆子「むぅ………、むーむっ!」
『そんなことしない』『人間は家族なの!』
鬼が家族とか軽く言うな、鬼にとって人間は食い物に過ぎないのだ。
(人1)「まぁ良い、禰豆子。手伝ってくれ。」
禰豆子「むぅ!」
運んで欲しいものを禰豆子に渡すと炭治郎達が待つ居間へと運んでくれた。
(人1)「天元はよく食べるから別献立で用意した。」
天元「忙しいのに悪いな!」
天元の好物のフグ刺、天元専用の大きな茶碗に盛り付けた特大天丼、味噌汁。
天元は並外れて体格に恵まれてるから桁違いなほどよく食べる。
天元とは対照的で私は少量の食料で足りる。
久しぶりに夫婦二人だけで食事も悪くはないと思った。
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三月の専属ストーカーなつめみく - あぁ好き (10月21日 22時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャルロット フレーズ | 作成日時:2020年10月24日 2時