貴方は今、幸せ？ ページ6
Aサイド
『Aちゃんは今、幸せ？』
真っ暗な世界。そんな声だけが響いていた。
この世界…分からないけど、1度見た気がする。
｢…どちらさま…｣
『生憎、名乗るにはまだ早いみたい』
｢意味分からないんだけど、｣
私が不満の声を上げれば、それを嗤う声の主。
貴方は一体…何者なの…？この世界は…
『Aちゃんが自主的に気づくことはない｡
私の存在なんて、知られちゃいけないの。』
｢じゃあなんで…私に話しかけるの…｣
『質問に答えてよ｡今、Aちゃんは幸せ？』
幸せ…声の主が示す幸せとは何なのだろうか。そ
んな言葉の意味すら理解できない。
『…黙っちゃったねぇ…？』
｢…う、うるさいな…｣
『ふふっ、だって意味を知らないもんね？』
図星を突かれて、肩が揺れる。幸せとか、好き
とか…世の中で言う愛情とか…言葉を知らない。
『でもそれは、私から教えることじゃない。今
Aちゃんの周りは温かいと思うよ？』
｢温…かい…｣
『昔、Aちゃんの首を締めていたものがな
くなって、今はいい人ばかりだろう？』
その声に言われて気づく。今の環境は、過去の
環境と全然違う。その上、誰からも当たり前を
否定されることのない生活。首を締めていた人
や、ものが…ほぼ全て…“亡”くなった。
『Aちゃんは昔よりも、断然綺麗だよ。』
｢昔よりも綺麗って…貴方は昔を知っているの？｣
『もちろん。だって、私の存在を創り出したの
は、誰でもないAちゃん自身じゃない。』
…声の主を創り出したのは私…？だとしたら私は
いつこの存在を創り出した？無意識って事…？
『そりゃあ記憶に残ってる訳ないじゃない』
と、声の主は苦笑した。苦笑…というよりかは、
呆れたような…そんな笑い方だった。
『Aちゃんが私の存在の正体には辿りつか
ない。断定して、それは言える。』
｢…なら、貴方は…私の敵？｣
『Aちゃんの捉え方次第。でも私が言うな
らば、私はAちゃんの味方よ？』
味方…その言葉を聞いて少し安心する。でも声の
主は捉え方次第と述べた。つまり、時には敵に
なる可能性も考えられるということだ。
『願えばいつでも会えるわ｡私は貴方のことを
愛してる。貴方が私を殺さない限り…ね？』
その言葉を最後に、私は意識を失った。
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まい(プロフ) - スズッシー@ぽん酢さん» ありがとうございます！今後の展開を楽しみにしていてくださいね！ (2020年3月10日 18時) (
レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
スズッシー@ぽん酢 - 二部おめでとうごさいます！！これからも楽しみにしています。頑張って下さい(｀・∀・´) (2020年3月10日 18時) (レス) id: d2fb250077 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 、さん» 大変申し訳ございませんでした。 (2020年2月25日 18時) (レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
、 - 前も注意されてますね。違反報告しときます (2020年2月25日 16時) (レス) id: 737fb87482 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 何でオリジナルフラグくらいちゃんと外さないんですか？ (2020年2月25日 16時) (レス) id: 0cc854f385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2020年2月24日 18時
