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☆彼らに祝福を(桃×黄) ページ27

ハネルサイド

最近の僕はおかしい。彼の姿を見るだけで、心
臓が大きく音を立てる。それに、他の誰かと仲
良くしていると、心臓が痛々しく音を立てる。
それは、決しては気づいてはいけない感情で、
許されないことだと、分かりきっていた。

「ハネルくん、どーしたんですか?」

ハ「何でもないよ!何、心配してくれたの?笑」

からかうようにそう言えば、顔を赤くさせて、
そんなわけないじゃないですかと否定する。

ハ「りおんは最近大丈夫なの?」

ここまでくれば誰でも分かるとは察してくれると思うが、僕は同じメンバーであり、同性である
りおんに恋心を抱いてしまった。

り「何がですか?」

ハ「まぁ…いろいろ?」

僕は臆病者だから。この気持ちを素直に伝える
ことなんて出来やしない。でも、何となくこの
恋が実らないことくらいは分かっている。否、
分かってしまったのだ。

ハ「それ。見たら察するよ笑」

り「首…?ですか?…あ、」

彼の首元に咲いた一輪の花。それは嫌なくらい
真っ赤で…相手の愛情を示している証だった。

ハ「ねぇねぇ、誰なの誰なの?」

り「…ハネルさん、すぐ言いそうだしなぁ…」

ハ「言わない!大丈夫!!」

彼の口からは誰でも驚くような言葉が出てきた。

り「…まさとさんです。」

ハ「…は?」

自然と冷たい返事が漏れた。まーくん…?嘘…だ

り「まさとくん。否定しなかったんです。僕の
この感情はおかしいって思ってた。でも、まさ
とさんは優しくて…だから…」

それ以上聞きたくなかった。まーくんは、立場
的に何も変わらない。同じメンバーだし、同性。

もし、僕が先に伝えていれば……彼を奪うことは
出来たんだ。そう思うと、とても悔しかった。

り「まさとさんが好きなんです。」

ハ「…付き合ってるの?」

り「もちろん。」

彼の悪気のない言葉は、俺の心を壊していった。
僕にだって、彼の隣に並べる可能性はあった。
でも僕は何もしなかった。まーくんみたいには
なれない。改めて痛感したそんな現状。

ハ「おめでとう。」

僕はこの言葉で、彼らの幸せを祈ろう。僕には
出来なかったことを、彼らは成し遂げてくれる。
そう信じて。気がつけば頬に涙がつたっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本来リクエスト作品ですが、リクエストに
応えられていないので、新たに書きます。
ふかださん申し訳ございません。

1つ前の作品の謝罪→←★俺が守るから。(赤×桃)



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まい(プロフ) - コタぬんさん» オメガバースは良いですよね() (2020年7月12日 18時) (レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 鳰原 海結さん» わぁ!お久しぶりです!リクエスト了解しました!続編の方にて書かせていただきますね! (2020年7月12日 18時) (レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
コタぬん - あー好きだわ、うん。かわいいー。もう、ありがとうございます(語彙力)やっぱオメガバースいいですわ。 (2020年7月12日 17時) (レス) id: 9226ab19f0 (このIDを非表示/違反報告)
鳰原 海結(プロフ) - お久しぶりです。リクエストよろしいですか?あの、蓬菊さんと黄さん総受けって、書いていただけますか?黄受け不足で死にそうなんです…。総受けが無理なら、青×黄でお願いします。出来ればどエロでお願いします。 (2020年7月12日 11時) (レス) id: 2791db66bf (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - まいさん» すみません。ありがとうございます!わかりました! (2020年7月9日 19時) (レス) id: 57b3a47a52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まい | 作成日時:2020年2月2日 15時

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