本当の兄妹みたい ページ47
「うん……分かった。行く。…うん、そうだね…」
Aの声は震えていて、まるで何かに対して
怯えているような…そんな感じがした。
「……あ、あの…」
申し訳なさそうに彼女の瞳が俺らを捉える。電
話越しの会話は一旦終了したみたいや。
「も、もう少し…一緒にいてっ…?」
R「何か…あったの…?」
「いや…えっと、その…」
目を逸らして、言いたくなさそうな表情…。
K「無理はせんで?」
「ご、ごめんなさいっ…」
不安そうにゆまくんの手を握り直すA。も
しかして、不安になっとる証拠なんかな。
Y「いいよ、大丈夫。謝らんの!」
ゆまくんがAの頭を撫でる。するとA
はビクッと体を揺らした。あ、またや。
「…っあ、手…ごめんなさいっ…」
Y「んーん、むしろ嬉しいからw」
ゆまくんは特に気にしてへんみたいやけど、さ
っきもAはゆまくんに頭撫でられて驚いと
った。なんて言えばええんやろ…なんか、怯えと
る?って表せばええんかな…?
S「…まぁ、俺らもとりあえずは予定ないし?」
Y「おん。」
「本当にごめんなさい…」
Aは頭を下げる。こんな時に不謹慎かもし
らんけど、ほんまに髪の毛サラサラやなぁ…。
俺より少し長いくらいの髪。俺とりょーくんの
中間?ってのがあっとるかもしらんね。
R「いいの!しかも敬語になっとるー!」
「あっ、ごめんっ…」
Y「さっきからA、謝ってばっかやねw」
Aは謝る時、必ず敬語になる。それも何か
関係とかしてたりするんかな…?そんな風に考え
ていると、スタジオの扉が開いた。
芝「こんにちはっ!」
K「んぇ…?芝?」
俺は驚きのあまり素直な感想が口からこぼれて
いた。なんで芝がおるん…?
「…健くんっ…」
芝「A!Aがお世話になりました!」
Y「なんかほんとの兄妹みたいやなぁw」
芝「私の自慢出来る妹的存在ですから!ww」
芝は胸を張ってそう語った。それを隣でA
は、少し嬉しそうに芝を見つめている。嬉しそ
う…というよりかは、安心って感じだろうか。
「じゃあ行こ…健くん、」
芝「うん!そうだね!じゃあまた今度です!」
…こう見ると、ほんまの兄妹みたいやなぁ。でも
なんで兄妹になるのかが気になる。普通は仲の
いい友達とか、親友とか?でも芝は、妹みたい
な存在だって言っとったし。
「じゃあ、失礼します。ありがとう、」
K「ほなまた。」
R「バイバーイ!」
まぁ、俺らは待つことしか出来ひんけど。
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海乃(プロフ) - まいさん» ほんとですよ。(姉) (2020年1月26日 11時) (レス) id: c74b58390f (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 海乃さん» こんな素敵な兄がほしかったです(一人っ子) (2020年1月26日 9時) (レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
海乃(プロフ) - いや、健くんが素敵すぎるんだ。 (2020年1月25日 22時) (レス) id: c74b58390f (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - あひるの子さん» 3万hitいつの間に!?気づかせてくれてありがとうございます!りょーくんいいですよねぇ(私も推しなので)期待に応えられるよう頑張ります! (2020年1月19日 19時) (レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
あひるの子(プロフ) - コメ失礼します!3万hitおめでとうございます!お話のテンポが軽快で楽しく読ませていただいてます!「りょーちゃんコラボは私得」と、私も思いました(推しなので)。更新頑張ってください! (2020年1月19日 13時) (レス) id: 4dac028957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まい | 作成日時:2019年11月17日 18時