【SLH】“愛情”なんて｡

ハッピーボーイの力 ページ25

R｢…Aちゃんすげぇ！！｣

1番最初に声を上げたのはRYOさんだった。1本

通しが終わって一旦流れていた音楽を止める。

｢ギリギリですけど…｣

R｢俺やばいかもなぁ…‪笑｣

｢問題は2人のかけ合いですよね？｣

2人のかけ合いがどうしても上手くいかない。

それは多分私が遠慮してるってのもあるけど。

R｢ドギーみたいな感じでいく？｣

｢そうですね、そうしましょう。｣

そしてかけ合いも何とか成功し、NGもたくさん

あったため、NG集も作ることになった。

R｢よっし！できた！おもろかったね‪w｣

｢はい、自然と笑っちゃいました…笑｣

R｢俺はハッピーボーイだからね！！｣

確かにRYOさん、いつもハッピーボーイって言

ってるけどそれは正しいかもしれないな。

｢RYOさんは確かにハッピーボーイです、｣

R｢ほんと！？嬉しー！！｣

にぱぁって感じの効果音がつきそうな笑顔。

それに自然とまた笑ってしまう。

R｢ねね！Aちゃん！！｣

｢はい、｣

R｢いきなりのタメは難しい？？｣

｢タメ…ですか？｣

R｢うん、あんまりRYOさんって言われないから

どうしても慣れないんだよねぇ｣

確かに。RYOさんっていつもフレンドリーな感

じだからさん付けされてないもんなぁ…。普段な

ら無理って思うけど…RYOさんなら…

｢いいですよ、｣

私がそう言うと思っていなかったのか目を丸く

させて驚いたような顔をしていた｡けどその顔は

すぐに明るい笑顔へと変わる。

R｢やったー！！ありがとっ！！！｣

｢じゃあ私のことも呼び捨てでお願いします｣

R｢A…って呼んでいいの？｣

｢RYOさんなら大丈夫です、お願いします｣

R｢って！Aは思いっきり敬語！！｣

｢あっ、ごめんなさい、癖なんです…｣

タメでいいって言ったのに思いっきり敬語だ。

R｢大丈夫！笑 ゆっくりでええよ笑｣

｢えっと…あ、ありがとう…？｣

私が語尾に“？”をつけたのが面白かったのか、

RYOさんはクスクスと微笑んだ。

R｢どういたしましてっ！！｣

｢ほんと、RYOさんは眩しいです…あ、眩しい。｣

R｢眩しい？そうかな？あと、せめてさん付けは

距離感があるから嫌やけぇ違う呼び方がいいな｣

｢距離感…｣

言われてみればそうだな。せっかく仲良く？な

れた先輩だし…距離感感じるのは嫌だな…

｢じゃあ…りょーくんって…呼ぶ、｣

R｢うん！｣

りょーくんは心底嬉しそうな笑顔を見せた｡

変な期待と決意。→←犬なんでしょうか？

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