【SLH】“愛情”なんて｡

やっぱり似てるよね ページ13

Aサイド

…健くんには感謝することがいっぱいある。

もしも健くんがいなかったら…？

また独りに戻ってしまったら…？

『貴方のせいで彼女は死んだのよ！？』

私のせいじゃない｡お姉ちゃんは病気で…

『責任とってちょうだい！』

どうして…？私は何もしてないのに…

『この子は病原菌よ！？汚らわしいわ！！』

私のせいでお姉ちゃんが死んだっていうの…？

『『早く消えてちょうだい！！』』


｢死んでたんだろうな…｣

健くんのおかげで今を生きてる｡そう言っても

過言ではないくらい､私を支えてくれた1人。

｢早く消えて……かぁ……｣

─芝｢Aー？大丈夫ー？？｣

扉の向こうから聞こえる聞きなれた安心する声｡

本当のお兄ちゃんだったら幸せだったのに｡

｢今行くー、｣


外へと出て健くんと並んで街を歩き出す｡

やっぱり広いなぁ…｡こんなに広いもんかな、

｢そういえば…どこ行くの？｣

芝｢秘密ー！！‪w｣

｢えぇ…ヒントちょーだい？｣

健くんは楽しそうに笑ってる｡楽しいのかな？

芝｢んー、Aのため？かなぁ？｣

私の…ため？どーゆーことだろうか…

｢…？？？｣

芝｢ほら､行くよー？｣

そう言って健くんは私に手を差し伸べた｡

『A､行くよ！』

｢…！！｣

健くんの手を差し伸べた姿は､私の中で自然と

お姉ちゃんの姿と重なった｡懐かしいな…

｢やっぱり似てるね、｣

芝｢似てるって何が？？｣

｢…んーん､何でもない｡｣

健くんの手を握り返すと、健くんは驚いていた｡

芝｢気になるなぁ‪w｣

いつも通りの会話をしながら2人並んで歩いた｡

健くん､やっぱりどこかお姉ちゃんに似てるな。

なんて呑気に考えながら健くんの隣を歩いた。

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