きゅけ腐短編

普段とは違って(fkmr)(リク) ページ46

裏描写あります

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fkr side

夜、いえでふたり。

付き合ってはじめのときは
すぐに手を出してしまっていたけれど、
今はちゃんと冷静になれている。

「ねーふくら、風呂先いい？」
「ん、いいよ〜」
「ありがと、じゃいってくる」
「はあい」

ソファから降りてすたすたと歩いていったかわむら。
隣にいた感覚はまだなんとなく残っていて、
つい笑みがこぼれてしまう。


付き合って1年ほど経つけれど、
まだこのあたたかさには慣れていない自分がいて。

あたたかさを感じる度に幸せだと思う、
というところまで言ったら河村は照れるだろうな。








「でたよ」
「ん！俺も行こうかな」
「いってらっしゃ〜い」

ふわっとソファに腰掛け、
ぱらぱら本をめくり出す河村にびっくりする。

「ちょ、髪の毛、」
「あ、いや乾かすのだるくて」
「だめだめ…ちょっとまっててね」
「？いいのに」
「よくないよ」



洗面所からドライヤーを取ってきてすぐ髪を乾かす。
河村はくすぐったそうに身をよじる。

そのまますっとこちらを向いてきた。

髪がかわかせなくなるじゃん、と思った時。



にっこりと笑って俺の頬にやさしくキスをした。

びっくりしてドライヤーを止めてしまう。

「ちょ、？」
「んーなんかしあわせだなって」
「なんだよ……」
「髪乾かしてくれてありがとう」

だいぶ乾いたよ？とふわふわ自分の髪を撫でている。


……なんだか河村のペースに乗せられてるな。
おれはまだキスにドキドキしてるのに。

「ねえ」
「ん？」
「なんか河村のペースなの嫌なんだけど」
「なぁに、不服そうにして」
「もー、ねえ明日の予定は？」
「ぇ、いやなにもない、けど」
「………ふーん」

ちょっとふくら、と河村が言う声を無視して
さっさとシャワーを浴びに行く。

もういいもん。河村が明日予定ないなら。

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