クール・ビューティ(mngn) ページ29
mn side
同じ家に2人きり、でも構ってくれない言ちゃん。
ぱらぱらとテーブルの上に紙を開いていて、
その紙は全部言ちゃん宛の特別な物たちだった。
「……すーごいじゃん言ちゃん」
「うん？」
「ファンレター？」
「そう」
ひとつひとつ開いてしっかり読んでいるところ、
やっぱり真面目でしっかりしてんなぁと思いつつ。
僕にはファンレターとか関係ないし構って欲しいな、
なんて言ったら言ちゃんの邪魔になるかもだし。
そんなこんなで熱烈な視線を送り続けていたら気づいてしまったみたいで、「ん？」と首を傾げられてしまう。
「あ、いや、べつに」
「俺がファンレター読んでるのを凝視してるのに？」
「うっ」
「何も無いわけが無い」
あーやっぱ双子だなー、しゃーねーな、
とか思うことでこういう事案は半ば諦めてる。
こういうところで意思疎通できちゃうのは感心しない。
知らなくていい事までバレてしまってる。
「ま、もうちょっとこっち来て欲しい的な？」
「……ふーん？」
「…………何ニヤニヤしてんの。」
「ふふ、してないよ」
瞬間、ふわ、と肩に言ちゃんの頭が乗って動揺する。
それを見てもっと楽しそうにする言ちゃん。
そのままちゅ、と口付けしてきた。
「……な」
「こっち来て欲しいんでしょ」
「まあそれはそうだけども」
「あー、ボディタッチはダメなタイプ？」
「そんなわけ、」
ないでしょ、まで言いかけたところで
言ちゃんの策略にハマっていることに気づく。
言ちゃんの思想わかんなかったのもムカつく。
もうちょい穿った見方しときゃ良かった。
「……問ちゃんかわい」
「は？」
「ふふ、残念だな俺のが1枚上手か？」
そう言われるとカチンと来てしまって、
俺はそのまま言ちゃんを抱き上げた。
「へ？」
「なに」
「なにって、どこ、」
「お風呂行く？」
「！！ふざけ」
わなわな震え出した言ちゃんのおでこにキスを落とすと、
びくりと言ちゃんの身体が跳ねた。
「かわいいー」
「うっっざ……」
あー残念だな、俺わかってんだよな。
双子だから意思疎通できちゃうわけ。
言ちゃん実は嫌じゃないでしょ？
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春琉(プロフ) - ぷよーこさん» わあコメントありがとうございます双子ちゃんいいですよね(；；)良ければ最新作の作品も覗きに来てみてください！ (4月26日 22時) (
レス) id: f80e0cff00 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - 最近読み始めました。mnちゃんgnちゃん兄弟が大好きなので、いっぱい出てきてくれるのが嬉しいです。 (4月26日 4時) (レス) id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
葉 - リクエストお答え下さりありがとうございました！！こう来るとは思わず、ニッコニコしてしまいました☺️ありがとうございます！これからの更新も楽しみにしています！！ (4月8日 10時) (レス) id: 4505e92471 (このIDを非表示/違反報告)
Mimi(プロフ) - 春琉さん» 書いてくださりありがとうございました！これからも春琉さんの小説楽しみにしてますね😊 (4月7日 23時) (レス) id: 282ecdf651 (このIDを非表示/違反報告)
春琉(プロフ) - みーちゃんさん» 良かったです( ･-･̥ )リクエストありがとうございました！ (4月6日 17時) (レス) id: f80e0cff00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春琉 | 作成日時：2024年2月26日 0時
