塩キャラメルの詰め合わせ国見英 (ページ2)

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低燃費の理由ページ2

国見side

及川「休憩ー！」

『うーす!!!』

及川さんの声に部員はコートから出ていく。

放課後の青葉城西高校体育館。

毎日のごとく、俺ら男子バレーボール部が練習している。

「お疲れ様～

及川、今日もナイスサーブだね」

及川「えっ！？ほんと！？惚れちゃった??」

「大丈夫だよ、それはない

岩泉も、はい、ドリンク」

岩泉「サンキュ」

及川さんからのアタックを華麗にスルーしながら、
部員にドリンクやタオルを渡していくAさん。

その姿をずっと見ていると、Aさんと目が合う。

すぐにはっとした顔になって、俺のところに走ってきてくれる。

「はい国見、お疲れ様！」

ニコッて笑って差し出されるタオルとドリンク。

国見「…ありがとうございます」

ドリンクを口に含むと、俺の好きな少し薄めの味。

「国見は今日も汗かかないねー」

国見「汗かいたら気持ち悪いし嫌です」

「もっと青春しなよ若者！」

国見「嫌です」

「やる気ないの!?」

国見「違います」

俺の目の前に立つAさんの細い腕を引いて、

少し屈んで、

ちゅ

「……っえ、」

白くて綺麗なおでこにキスを落とした。

国見「汗かくとこーゆーのできないんで」

「なっ、くにみ、」

顔を真っ赤にしておでこを抑えて、口をぱくぱくさせるAさん。

可愛いけど、他の人に見せたくない。

及川「ありゃー国見ちゃんってば大胆☆」

国見「(そんなことないですよ) 見たのかよ殺す」

及川「ちょ、国見ちゃん!? 心の声とセリフが逆だよ!?」

早く部活終わりたい。

…Aさんと一緒に帰りたい。