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ページ4

とりま自己紹介 簡潔に自己アピール。



***



「じゃあ隣の人と自己紹介してねー!」



英語の先生ってやつはどうして、すぐ英語で隣の人とコミュニケーションを取らせようとするのだろうか。

英会話にも強くなって欲しいという願いだろうか。



「間宮です。購買に売ってる海老グラタンパイと女の子のおっパイが好きだけど数学が苦手なのでπは嫌いです。そして私自身におっパイはありません。よろしくお願いします」


「なんで英語の授業でバリバリ日本語話しだしたの……」



初対面の彼を見事に引かせる英会話術。

…いえ、英語でもなく会話でもなく、これは一方的な日本語ドッジボール。


流暢に舌を回して相手の応える隙を無くすのはやめましょう。友達が減ります。



「ふ、ふふっ……ツボ、なんかツボ。
勢いで笑わかすの狡いんじゃないの」



しかし角名くんにはウケた様子。

口を抑えて初期微動継続時間みたいに笑う彼は初めて見る姿だ。バイブレーション笑いしてる角名くんを見て、勝ったと思った。(何に)



「すなくんの笑った顔が見れたから今日はもう帰ろうかな」


「あまりにも早いね。まだ2限だからもうちょい頑張ろっか」


「すなくん、私に優しい言葉は要らないよ。
氷点下500度みたいな眼で罵ってもらえると大変ありがたい」


「そしてまさかのドM………」



*



「なんなん、普通に角名と喋ってるやん」



放課の時間、後ろから声が聞こえた。

振り向くとおにぎりを咀嚼している宮くん。2限と3限の間に食べるおにぎりとは一体。早弁か?それともおやつか?



「なんでちょっと残念そうなの?」


「ガタガタと震えながら角名との会話がまともに成立しない間宮さん見たかってん」


「フフ、残念だったな!緊張すると口だけが勝手に動く!」


「それあられもなく口が滑るパターンやん」



ごもっとも。

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作者名:- | 作成日時:2020年4月25日 14時

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