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「離せよ」








ミンを突き放す













俺は宿舎の方に早歩きで歩いた











「私から逃れられると思わないで」









その言葉を聞かずに。





























「…ふぅ」









深呼吸をしてから







ドアを開けた。















「ただいま…」


















「ジョングギっ」









「テヒョニヒョン…」







「Aのとこ行ってあげて」






「はいっ」














ガチャ














「A…、っ」












Aはベッドに寝転がり


寝ていた。










Aに近づいた。








「っ…」









Aの頬には涙の後があった。









「ぅうん、…グガ」







「ごめん、起こした…」






「ううん」






ギュッ





「っ…、グガ」






Aの腕には絆創膏が貼ってあった。





「ごめんね、ほんとにごめんね」









「……、誰かに会ってたの?」






ドキッ





「会ってないよ、どうして?」





「ううん、なんにも無いよ…」





ドキッ

















嘘ついた?俺。




会ってたじゃないか。



ミンに会ったじゃないか。



どうして嘘をつくんだ?



素直に言えよ。



動け口



なんで動かないだよ!


























〈やましいことがあるからだろ。〉


































誰かが俺の脳に呟いた。

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作者名:りかこ | 作成日時:2016年9月2日 19時

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