カラオケ ページ6
梨兎目線
『何時間にする?』
「フリータイム空いてる?」
『うん。じゃあフリータイムにするね』
あれから近くのカラオケに到着し、予約している。
『39番だって。』
私はそう言って、4人で39番の部屋に向かう。
「さぁ!何歌おうか!」
「非力兎さんの曲歌おう!」
『ん?』
今風太の口から『非力兎』と聞こえたのは気の所為か。
「非力兎さんの曲私も歌いたい!」
気の所為ではなかった。
私の知名度ってどのくらいなのだろう?後で調べてみよう。
「非力兎さんってデュオ曲あったっけ?」
『無いよ。』
私は普通に発言したつもりだったが声が震えていた。
その不自然さに3人はどうした?という目を向けてくる。
「ねぇ、梨兎?何か隠してない?」
いや、バレるの早い……。
『……隠す演技力無いから言うわ。非力兎だよ。』
「そマ?」
「え?」
「まじで!?」
瑠衣と風太の発言は予想出来たけど、美沙……若いな。
いや、同い年だけど!若い。
私は証拠の為にスマホをいじる。
『ほれ。』
自分のTwitterを見せる。
信じてもらえたようだ。
私が自分のTwitterアカウントを見せた途端皆もスマホをいじり出した。
そして、3回ピコンと通知音が鳴った。
その通知を確認すると、『まふまふ』『そらる』『
の文字が。
もしかして!?と思い、顔を上げると皆何故かドヤ顔していた。
『え?ちょ、まじ?』
もはや謎な発言。皆今度はグッと親指を立てた。
『皆ネットで活動してたんだね。』
「ね。」
「これからもよろしく!」
「曲作って。」
1人依頼が来た。まぁ、考えておこう。
それから私達はいろいろ歌った。
私、非力兎の曲、MARIYの曲、まふまふの曲など。
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