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「きゃー♡やばいっ」
「ねえ！今こっち見た〜♡」
「むりむりむり！王子様すぎでしょ！」
…人が多すぎて見えやしない！
芸能人でもないのにこんなに人を集めちゃう転校生ってどんな奴よ……
ちょっと気になるけど、
こんな窮屈な所から早く抜け出したい一心なわたし。
『ねぇ(友人)、わたし先に教室戻ってる……
っちょっ、きゃっっ』
周りの女子たちの人混みにかき乱され、
自分の身が宙に浮き、人だかりのできているクラスの中に押し出されてしまった。
ﾄﾞﾃｯ
なんとも鈍い音が身体中に響く。
『いったぁ………』
思いっきり膝を打ち付けてしまったせいで
立ち上がれない。
痛さと、周りの視線を一気に浴びてるこの恥ずかしさで死んじゃいそう。
今すぐ消えてなくなりたい……
「ねえ、大丈夫…？」
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作者名：栗 | 作成日時：2018年10月29日 1時
