Purple Rain (ページ28)

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それから彼はそっと私から離れ、
いつものあのちょっと悪そうな子供みたいな
笑みを見せて、言った。

風磨「あんたのガード思ったより簡単にくぐれちった。」

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ほんとだよ！、

さっきそう思ってたのに、
全くガードできてないじゃん。

完全にペースに飲み込まれて、
自分が自分じゃないみたいな、、

キスのこともあってまだ頭がふわふわしてる、、

「あ、あの..」

風磨「ん？」

「いくら酔ってるからって、今のは酷すぎます！！！！！
だって私、、」

風磨「誰が酔ってるって？」

「え？」

私を見つめる彼の目はしっかりしていて、
酔っている姿だとはまるで見えなかった。

風磨「俺、別に自分の酒の限度分かってるから、酔わないんだよねー。
“だって私”なに？」

もう、
なんか泣きたくなった。

なんなのこの人、

いくらなんでも、

「あんなキスしたことないですもん！！！
ほんっとさいてーです！！！」

そう言い放って走って自分の部屋に入った。

私はさっきのキスが頭から離れなくて、
もうメンタル的にもどうにかなっちゃいそうだった。