Purple Rain (ページ17)

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芽依「じゃあね、気をつけて帰ってね」

そうして芽依に車が待機してるとこまで来てもらっちゃった。

「ほんと何から何までありがと。」

芽依「え？別に私は何もしてないよ？」

「そんなことないよー。
いつもこうやって話せるのうれしい」

芽依「なになに、急にどうしたの。笑」

「ありがと。」

芽依「えなに、もう会えなくなるわけ？」

「な、なんない、けど.....
まぁこうやって、いつもみたいに会うのは
少なくはなるかも、、」

すると、は少し考えるような仕草をしてから、

「何かあったら私に一番に相談してね？

結婚、おめでと。幸せになってね。」

と言ってくれた。

申し訳ないな。

今までこんなこと一言も伝えてなくて、
急に今日言って、結婚だなんて。

__ガチャ、、

そして私は、また少し道の外れたところに停まっていた黒い車に乗り込んだ。

佐伯「お嬢様、お帰りなさいませ。」

「佐伯、今日はなんの食事会なの？」

佐伯「奥様のです。詳細はこちらの招待状に書いてあるのですが、」

「それってあいつ来る？」

佐伯「あいつとは、、風磨坊ちゃんのことですか？
今回は、忙しいとお聞きしておりますので、
いらっしゃらないかと、、」

「そう。」

なんだ...いないんだ...

さっき忙しいって言ってたんだもん。

よし、切り替えよ。
大事な食事会に呼ばれてるんだから。

そう心の中で決めて、私はしばらく窓を眺めていた。