検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:228,447 hit

呼出しの吸血鬼 ページ32

次の日の朝。



「おはよう、雪花〜。あれからどんな感じ?」



教室に着いたら、麗が挨拶をしながら私の肩を軽く叩き、顔を覗き込むとニヤニヤ笑う。


叩かれて地味に痛い肩を抑えれば、私は慌てて麗に向かって「べ、別になにもないよ。」と返した。



「本当かなぁ〜?かなり怪しいぞぉ〜?」



私の全身を舐め回すように、ジーッと見つめながら、彼女はそう呟く。


…麗に向かってハッキリ言えないけど、なんだか目がちょっと怖い。



「…い、いやいや!悪いけどさ、本当になにもなかったから!」



目をキラキラさせて、期待している麗には少し悪いけど、まだ昨日のことは秘密にしておこうと思う…。



「ちぇ〜…つまんないの。雪花の反応を見て楽しみたかったのにさ!」



ムスっと頰を膨らませ、唇を尖らせれば自分の茶色の髪を指に巻きつけて弄ぶ麗。



「あんたねぇ…私で遊ばないでよ!」



「ゴメンゴメン、でもさ〜…【なにもなかった】ってわけじゃないでしょ?」



相変わらず、麗は勘が鋭いな。


私は彼女に一言、「内緒。」とだけ言えば、教室の隅で友人と話してる直生を見る。


此方の視線に気づいた彼は、可愛く笑って私に向かって手を振った。



「……っ…。」



まだ信じられない…昨日の出来事が全部【夢】だったんじゃないか、なんて思ってしまう。


その時。



「……あの、すみません。立川先輩はいますか?」

悔しさの吸血鬼→←両想いの吸血鬼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
94人がお気に入り
設定タグ:恋愛 , 吸血鬼 , 名前変換オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミサぽん(プロフ) - 猫さん» だ、大丈夫じゃない!?し、しっかり! (2018年3月22日 6時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえいえ!大丈夫じゃないです…← (2018年3月22日 1時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます!だ、大丈夫ですか?; (2018年3月21日 6時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 凄すぎて顔が熱い…・ω・ (2018年3月21日 5時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 樹菜美さん» コメントありがとうございます!そこからの続編ですか…!そうですね、書いてみたいと思います! (2017年11月2日 6時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミサぽん | 作者ホームページ:ないです  
作成日時:2017年6月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。