逃れることを許さない瞳 ページ35
JK｢じゃあ、気をつけて帰ってくださいね｣
『うん、グクも』
ペコッと頭を下げて、｢また今度｣といい小さく微笑む、その小さくなっていく背中を見つめていた。
夕暮れに染まるその背中は、なんだかキラキラしてるような光に包まれているように見えた。
その日の帰り道は足取りがなんだか、いつもより軽い感じがした。
JM｢A｣
『あっジミナ、午前から講義あるの？』
JM｢んーん。ないよ｣
『ん？……じゃあ、なんでいるの？』
JM｢いたらおかしい？｣
『え、いや？おかしくはないけど……珍しいなーって思って
講義ないのにいるなんて』
JM｢ちゃんと僕のこと見てるんだね｣
『……？どうしたの、ジミナ』
JM｢……｣
『今日なんか変じゃない？』
いつもと何かが違う。
講義がない日にわざわざ大学まで来ること自体今までなかったのに、どうしているのか。
それに、瞳には光がないようにも見える。真っ黒で、吸い込まれそうなくらい深い色をしている。
JM｢変？そうかな｣
『変、だよ。』
JM｢僕は変じゃないよ。｣
妖麗なその笑みに、恐怖を抱く。口元は笑っているのに、目は笑っていない。
その表情がとても怖くて、思わず身を後ろに引いた。
『……っ、』
それを許さないかのように、私が1歩下がれば、ジミナは1歩前へ進んでくる。
無言で近づいてくるジミナ
『……な、何で近づいてくるのっ…』
私の言葉に、足を止めて顔をあげた時、目が合った。首を傾げて、ふふっと笑ってこう言った。
JM｢Aが逃げるからじゃん｣
『それは……っ、ジミナが近づくから』
JM｢僕が近づくと逃げるの？｣
『……えっと、』
伸びた前髪の間から覗くその瞳が、私をハッキリ捉えた。
JM｢意味分からない｣
そう言って、乾いた笑いが廊下に響いた
今私の前にいるのは、私が知っている幼なじみの、親友の、ジミナじゃないみたい
『ジミナ』
JM｢ふふっ……なに？｣
『違かった。あなたは誰？』
JM｢変な質問……ふふ、｣
JM｢僕は僕だよ？Aの幼なじみのジミンだよ。｣
酷く冷たい目でそう言い放った。
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1994218(プロフ) - ほのかさん» ほのか様。最後までお付き合い頂き、心から感謝します。バットエンドで終わるか終わらないか考えた末にこういった形で終わらせて頂きました。楽しんで読んで頂けて光栄です！たくさんのコメント本当にありがとうございます。今後もよろしくお願いします。(^ ^) (2020年6月20日 7時) (
レス) id: 08f85e22de (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 完結お疲れ様です！！バットエンド的な終わり方をする作品結構少ないので、とても新鮮で最後まで楽しく読むことができました！次回作楽しみにしています！また会いましょう！ (2020年6月20日 1時) (レス) id: 63dc27dcf0 (このIDを非表示/違反報告)
1994218(プロフ) - ほのかさん» ほのか様。読んで頂けているようで、とても嬉しいです。度々コメントを残して下さって、本当に力になります。楽しんで読んで頂けてて、作者としてはこの上ない幸せです。ジミナァァァ……って感じですね(笑)これからもよろしくお願いします！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: 08f85e22de (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - ジミナテメぇぇぇぇ！！これから私はな！グクとのイチャラブ生活が待ってんだよ！邪魔をするなーーー！(訳もっとやれ) (2020年6月17日 21時) (レス) id: 63dc27dcf0 (このIDを非表示/違反報告)
1994218(プロフ) - ほのかさん» ほのか様。また、コメントをありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです。グクはどうなるんでしょうか……、今後の展開も楽しみにして頂けたら幸いです。 (2020年6月17日 12時) (レス) id: 08f85e22de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1994 218 | 作成日時：2020年6月11日 22時
