繋がらない電話 ページ44
リサ:ウニョクに聞いた方がいいよ…
A:うん…
リサ:あれこれ考えるんじゃなくてさ…素直に今思った通りでさ…
A:うん…
リサは何も言わなくなって
時間だけが過ぎていく
私はスマートだけを見つめていた
いつもならもうウニョクから朝のメッセージが来ていてもいい時間も過ぎていて
悩んでも仕方ないか…
私はメッセージではなく
通話ボタンを押した
数コール鳴らした
A:ハハッ…出ないよ
リサ:仕事かもしれないし…
A:そうだね…
「おはよう。仕事かな？あの…ニュースになってる事って？」
リサ:メッセージ送ったの？
A:ん？うん…
リサ:A、朝御飯食べよ！私何か買ってくるから！
リサは近くのコンビニへ朝食を買いに
A:はぁ〜…
ウニョクを疑ってる訳じゃない
ただ、ウニョクの言葉で真実が聞きたいだけなのに…
もう一度スマホからネットニュースを開いてみる
一緒に写っている人も芸能人らしく
綺麗な人だ
写真をよく見ると
A:フフフっ…ウニョクってば…
少しだけ泣けてきた…
写っている写真のウニョクの姿…
首元にはネックレス…
左手首にはブレスレット…
もちろんそれは私の首元、左手首にもあるものと同じものが写っている
リサ:ただいま。連絡あった？
リサが戻ってきた
A:連絡は…来てないよ…
リサ:え！どうしたの？何で泣いてるの？
A:何でかなぁ…ハハハっ…
私の泣き方から悲しみからではないと感じたのか
リサ:ご飯にしよ！その内、連絡くるよ
涙の追及はしなかった
私とリサは朝食をとり
私は読書を
リサはテレビを見たり、スマホをいじったり
一緒にいるのにそれぞれ過ごす
私が一人になった時に色々考えないように
リサは一緒にいてくれるんだと分かる
リサは結局一日一緒にいてくれた
リサ:何かあったら連絡して。ウニョクは大丈夫だよ！
A:うん。ありがとう！気を付けて帰ってね！
リサを見送り
私はもう一度ウニョクに電話を
A:出ないか…
やっぱり数コールしたけど
出ることはなくて
その日
ウニョクから連絡が来ることはなかった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優勇 | 作成日時：2020年1月20日 3時
