記念日 ページ39
ウニョク:A、今日なんの日か分かる?
ウニョクとのいつもの電話
急に聞かれた
A:今日?えっ?何かあった?
ウニョク:嘘でしょ?!本当に?
なんだろう…
私もウニョクも誕生日じゃないし
クリスマスやバレンタインでもないし…
ウニョク:えぇ…
力なく言われ
A:何か約束してた?
余りにも声だけでも落ち込んでますってのが分かるから聞いてみる
ウニョク:僕達がまた付き合ってから3ヶ月だよ!
部屋に飾ってあるカレンダーの日付を見てみる
A:あっ…
ウニョク:もう!前もそうだったよね?記念日とか気にならないの?
う〜ん…
私はあんまり…
とは言っちゃいけないのはさすがに分かる
A:そんな事はないよ…
ウニョク:本当かなぁ…
A:本当!
はい、嘘です…
ウニョク:ねぇ!
A:なぁに?
ウニョク:玄関…開けてみて…
え?玄関?
A:玄関?どうして?
ウニョク:いいから!早く!
私は言われたまま玄関を開けに行くと…
A:……嘘。
そこには両手一杯の花束を抱えたウニョクが立っていた
ウニョク:驚いた?
花束で顔が見えない…
A:驚いた…
思わず泣きそうになる
ウニョク:泣かないでね!せっかくの記念日!
まだ泣いてもないのに
何で分かっちゃうの…
ウニョク:さすがにちょっと重いかな!中に入っていい?
A:当たり前だよ…入って…
ウニョクは玄関に花束をおろすと…
ウニョク:会いたかったぁ…
抱き締めてきた
ウニョクからふわりと花の香りが…
A:私も…
まだ、閉まってない玄関の扉…
たまたま通りかかった、同じ階の人と目が合う
はっ!
A:ウニョク…玄関閉めて!
ウニョク:えぇ…見られたっていいのに…
いや、ここは日本で
ハグなんていまだに珍しいんですよ…
私は急いで玄関の戸を閉める
ウニョク:アハハ!でも、本当会いたかったぁ…
一旦離れた私にまた抱き付いてきて
優しい声でそう言われた
三ヶ月かぁ…
早かったなぁ…
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作者名:優勇 | 作成日時:2020年1月20日 3時