門限 ページ38
私が息を切らして宿舎に入ると、
玄関で時計を見ながら
仁王立ちで待っていたチャニオッパ。
「はぁっ、はぁっ、ただいまっ…」
「はーい、5秒オーバー。」
「…えっ？」
「門限はちゃんと守んなきゃだよね？」
「明洞の市場行ってたら遅くなっちゃって…」
「何それ言い訳？」
チャニオッパの顔にはキヨウォな笑顔はなくて
すっごい怒ってるのが伝わって来た。
「みっ、ミアネヨ」
「いくらAでも、門限破ったら許さないよ」
そう言って私の腕を強く引くオッパ。
「待って、オッパ、靴！」
私がそう言うと、
「早く」と言って靴を脱ぐのを待ってくれた。
私が靴を脱ぐと、また腕を強く引かれた。
そうしてリビングに向かい、
風呂に入れと言わんばかりに
タオルとチャニオッパの服を渡してくれた。
買ってきたイカ焼きを冷蔵庫に入れて
下 着はスンウオッパの部屋に置いてる
荷物の中にあるから、
それをそーっと取りに行って
お風呂に入ってすぐに出る。
濡れた体をタオルで拭いて
チャニオッパの服を着る。
「ぶかぶか…」
鏡を見ると、セジュニオッパに
鎖骨のところに付けられたキスマークが
見えてしまっていた。
歯磨きを終えてから脱衣所を出た。
すると、ソファに座って
ドライヤーを持ってるチャニオッパ。
「こっちおいで」
そう言われてチャニオッパのところに行くと
私の髪を乾かしてくれる。
スンシギオッパ以外の人に
髪を乾かしてもらうのは初めてだった。
「あ、こんなとこにも付けられてたんだ」
チャニオッパが鎖骨のキスマークに触れる
「っ…うん」
「あれ、一つ増えてるじゃん」
「うん…」
「スンシギヒョンかな？」
「……内緒」
「まあ、内緒にしててもだいたいわかるけど」
その言葉に少し戸惑う。
「乾いた」
そう言ってスイッチを切るオッパ。
ドライヤーをしまうと、
私の腕をまた強く引いて部屋へ向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はんはんせ x他1人 | 作成日時：2017年2月15日 0時
