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スンシギオッパの部屋 ページ30
オッパの部屋に入ると、
ベッドに押し倒された。
いつものオッパじゃない。
「オッパ…？」
「誰が付けたの」
「…言えないって」
「なんで？」
「なんでって言われても…」
「じゃあ、俺も付けていいよね？」
そう言って首筋に顔を埋めるオッパ。
「オッパ…っ、やめっ…」
その声がオッパに届くはずもなく、
首筋のキスマークが増えた。
顔を上げたオッパ。
「A…」
そうやって私を呼んだオッパの目には、
なぜか涙が浮かんでいた。
「オッパ…泣いてる…」
私の頬に落ちるオッパの涙。
「嫌だ…俺から離れてかないで…」
いつも笑顔のオッパが泣くなんて。
オッパは意外に寂しがり屋なんだと思った。
「オッパ…なんで私が離れてくと思うの？」
「…Aは…これ付けたやつのことが
好き…なんじゃないの？」
「好きだけど、好きじゃない」
「えっ…？」
「自分でもよくわかんないの。
だから、オッパは泣かなくていいんだよ？
私はどこにも行かないから」
私がそう言ってオッパの涙を拭うと、
いつもの笑顔に戻ったオッパ。
そしてキスをして、
「俺はAのこと、チョアへ。」
と言って、
今度は、溶けそうなほど深いキスをした。
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作者名：はんはんせ x他1人 | 作成日時：2017年2月15日 0時
