題名のない話 (ページ4)

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一方。もうひとつの会社では。
「……先輩、次の案なんですけど、防犯用ロボの夜型とかどうでしょうか」
「いいじゃんいいじゃん、神じゃん。デザインどうする？」
「高さは180cmくらい欲しいですね」
「夜型って既に出てませんでしたっけ」
「あれ設置型ですよ。今回は、なんと、可動式です」
「可動式？天才かよ」
「天才でしょ？」
「ぶわーっと網吐いたり煙吐いたりして撤退させたり証拠残したりしたいですよね」
「映像と写真が時間付きで欲しいですね」
「猫の鳴き声とかするといいんじゃないですか」
「猫は癒し」
「目とか光る演出あるといい感じですね」
「刃物を感知したら通報と同時に取り押さえたりできたらいいですよね」
「可動式ならでは、ってやつですね」
「銃弾とか弾けるように防弾実装したら外の国でも戦えるのでは？」
「しかし兵器になっては行けません。あくまでカウンターです。カウンター」
「器用な手足はない方がいいですかね」
「電源ボタンとかはどうしますか？」
「足元、地面の面とかどうでしょうか」
「寧ろボタンなしで自動稼働で」
「じゃあ充電式が良いですね」
「バッテリ重めにしましょうか」
「ソーラーも付けましょう」
「それは優秀」
「段差や多少の穴でも止まらずに越えられるようにしましょう」
「脱走すると行けないので記憶機能はしっかり実装しましょう」