頭の中は霧でいっぱいです 弍【時透無一郎】 【鬼滅の刃】

漆拾参話 ページ26

Aside


炭「そうか…じゃあ…天井に張り付いてる伊之助は俺の幻覚なんだな…」

炭治郎がそう言った瞬間私を覗いてみんな上を見上げた

ずっと居たんだよ。うん。

後「うわ━━━━━ｯ！！どうしてんの！？」

す「キャァァｯ」

伊之助くんが天井に張り付いているのを見た隠さんとすみちゃんが悲鳴をあげた

そりゃそうだ。猪の顔をしたムキムキが天井に張り付いていたら怖いもの。

というかこの反応、みんなが来る前から張り付いていたのか…？

さっきアオイちゃんが言っていたことが本当か怪しくなってきた…

もし本当ならかなり危ないはず

嘴「グワハハハ!!!よくぞ気づいた炭八郎！！」

『いや誰だよ。こいつ炭治郎だよ』

炭「俺…あおむけだから…」

すると伊之助くんは天井から落ちてきた

しかも炭治郎の上に。

嘴「俺はお前よりも七日前に目覚めた男！」

炭「良かった…伊之助は…すごいな…」

嘴「へへっうふふっもっと褒めろ！！そしてお前は軟弱だ！心配させんじゃねぇ！！」

猪って喋るっけ

あ、これ被り物か。

な「伊之助さんが普通じゃないんですよ！しのぶ様も言ってたでしょ！！」

き「そうだ！炭治郎さん見てくださいこの本」

きよちゃんが開いた本をみんなで見た

『これってイタチ？』

き「そうです！ミツアナグマっていう外国のイタチです！！」
き「分厚い皮膚は鎧なんですよ。獅子に噛まれても平気なの。毒が効かないから毒蛇であっても食べちゃうし」

イタチは本で少し見たことがある。

でもまさかここまですごいとは

き「伊之助さんはこれと同じだってしのぶ様が」

炭「ふふ…」

後「適当だな胡蝶様も」

『それがしのぶなんだよ』

しのぶはカナエさんを亡くしてからミツアナグマみたいに嘘の鎧を被ってるって言えばいいのかな

まぁだからたまーに本当のしのぶが出てくる

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