頭の中は霧でいっぱいです【時透無一郎】 【鬼滅の刃】

弍拾話&大正コソコソ噂話 ページ21

Aside

産「確かにそうだね。人を襲わないという保証が出来ない。照明ができない。ただ」
「人を襲うということも証明ができない。」

不「！」

それもそうだ。

鬼は必ず人を襲う。


だって隊員の殆どが家族を、大切な人を鬼によって失っているのだから。



でも人を襲うという証明ができない。



やったことがない。



何せ今までに聞いた事のない話だから。



産「禰豆子が二年以上もの間人を喰わずにいるという事実があり、禰豆子のために四人者の命が懸けられている。」

「これを否定するためには否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない。」

不「…っ」


煉「……むぅ！」


さすがお館様。

一度思ったことは曲げない実弥と杏寿郎を黙らせるなんて

産「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している。」

柱「！？」

『…へぇ…柱ですら誰も接触したことないのに。』


宇「どんな姿だった!?能力は！？場所はどこだ！？」

時「戦ったの？」

『戦ったらまずここにいないと思うけどなぁ』

時「それもそっか」

不「鬼舞辻は何をしていた！？根城は突き止めたのか！？」

『実弥、炭治郎目回ってるからやめて。あとハゲる。それと皆うるさい』

柱「……」

産「ありがとう、A」

『いえいえ』ﾆｺﾘ

うるさかったのは事実だし…。

ただでさえ情報量が多すぎて大変なのにこれ以上増やされても困る。

……炭治郎の頭がツルツルとか想像したくないし…

産「鬼舞辻はね炭治郎に向けて追っ手を放っているんだよ」

「その理由は単なる口封じかもしれないが、私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで話したくない」

「恐らくは禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているのだと思うんだ。」

「わかってくれるかな？」

お館様の話を聞く限り命を懸けて正解だ。



もしかしたら私達で鬼舞辻を倒せるのかもしれない。




もう誰も失わず平和な世界で暮らせるのかもしれない。



──────

大正コソコソ噂話

時「Aは絵を描くのが上手でよく似顔絵を描いてもらってるよ」

『絵描くの楽しいから好きなんだよね』

時「非番の時とかに遊びに行くと大体縁側でなにか描いてるよね」

『うん。よく遊びに来る野良猫描いてた』

時「ふーん。今度見せてよ」

『いいよー』

弍拾壱話→←拾玖話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す