犬＊２２０話＊ ページ31
「例え俺が死ぬことになったとしてもお前を生かしたいって思ってた。･･･そりゃ怖いけど･･･怖いけどさ、それでもお前が死ぬよりはずっといい。でも･･･お前と過ごしていくうちに、死にたくないって思うようになった」
『･････』
「でもそれはお前を生かしたいって気持ちを捨てたわけじゃなくて･･･。････俺とAの二人で生き残れたらなって思ったんだ」
『そんなのダメだって！ランマルの気持ちは嬉しいけど、でも、でも･･･』
「なぁA･･･優勝、してくれよ･･･。俺と一緒に生きてくれよ･･･！」
･････そんなの頷くわけない。
私はみんなが好きで、みんなと一緒に生き残りたくて。
だからランマルの提案を呑むなんてするわけがない。
『(でも･･･もしまたランマルが死んだら？)』
その時、私は正気でいられる？
いられるよ。だってミシマさん達の死だって受け入れてきた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ランマルの死は、あの人達の死と同じなの？
忘れず背負って生きていくよって言えるの？
そんな覚悟が＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿私にある？
『･･･みんなを裏切るなんて･･･できないよ･･･』
「お前が何かやる必要はない！俺が全部勝手にやることだ！」
『･･･上手く、いくの･･･？』
「いく。言ったろ？どんな手を使ってでも優勝してみせる」
『でも･･･ランマルに誰かを殺させるなんて･･･』
「気にすんなよ。お前と生き残る為ならそんなことくらい平気だ」
ランマルが肯定するたびにどんどん私の中で何かが崩れていくのを感じた。
だって･･･もうランマルを失いたくない。
ランマルには何があっても生きていてほしい。例え人形だとしても。
そう思っている時点できっともう後戻りできないところまで来ているのかもしれない。
ランマルに抱きしめられながらそんなことを考えていた。
「心配してくれてありがとな。でも大丈夫だ、みんな殺してみせる。サラだって、ソウだって･･･
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ケイジだって」
その瞬間、靄がかかっていた脳が一気に晴れた。
『ダメ！！！』
気付けば私はランマルを突き飛ばしていた。
驚いて固まっている彼を見て胸が痛む。
だけど。
『ケイジさんは･･･ケイジさんだけは････！！』
あの人を失うことは、もっと痛い。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
