犬＊２１１話＊ ページ21
「君は･･･設定された寿命のまで生き続ける」
「じゃあ･･･また死んじまうってことか･･･？」
映像のランマルの言葉に更に呼吸が浅くなる。
死ぬ、死ぬ。
ランマルが、彼が、大好きな彼が死ぬ。
「もしも･･･屍になりたくないのなら･･･ゲームが終わるまでに、ペアの相手と入れ替わるんだ」
入れ替わる･･･？
「彼女を代わりに死体にするといい･･･ペアを殺すんだ･･･」
「･･･ペアを殺す･･･」
「･･･実はね、君の大好きな“あの子”もいるんだ」
「えっ･･･？」
「だけど記憶を失ってる。そのうえ別の男に惚れ込んでるんだ」
「･････」
「また彼女と離れたくないのなら･･･ペアを殺して入れ替わり、彼女と生き残れるよう動けばいい」
「････そんなこと･･･あいつは、」
「望んでないって？どうしてそう言えるの？記憶を失くしてる今の彼女は君の知っている彼女とは別人･･･なら、完璧に記憶が戻れば君に想いを寄せていた彼女に戻るはず。そうしたらきっと彼女も協力してくれるよ。だってあの子、他人を騙したり殺したりできるくらい君のこと大好きなんだもん！ちょっと悔しいけどね！」
「･･･････」
「ふふ･･･頑張ろうね、ランマル」
映像はそこで切れた。
私を抱きしめるランマルの腕が震えている。
いや、これは私自身の震え･･･？
分からない。
「今のは･･･一体･･･」
「私達が････ミドリに生み出された瞬間だよ。あんな風に･･･自分の最期を見せられて･･･それで･･･」
「恐怖を植え付けられたってことか･･･」
「･･･まぁ、私達はランマルみたいにあんな長々と言われたりしてないけど･･･」
「ああ、そういえば“彼女”がどうとか言ってたね。･･･それってAのこと？」
ソウさんがランマルを睨む。
みんなの視線が痛い。
「････否定はしない。俺の弱みがAだってことはミドリにバレてたみたいで、それをネタにああやって･･･」
でも、とランマルは腕の力を強めた。
「だからってサラを殺して、なんて考えてねーよ。そんなことしてもAは喜ばないしむしろ悲しむ。それに･･･ケイジもミドリに、記憶が戻ったからって人格が変わるわけじゃないって言ってただろ」
･･･本当にそう？
人格はそのままなの？戻ったりしない？
私はさっきまでの自分の様子を思い出して思わず震えた。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
