犬*150話* ページ8
『・・・・え?』
「は・・・?な、何言ってるの・・・・?鍵番はQ太郎さんって・・・」
「・・・一矢報いたみてえだな」
Q太郎さんが顔を上げる。
・・・・まさか。
「俺の本当の役職は賢者ぜよ・・・!!」
「Q太郎さんが賢者・・・!?」
「ケイジは間違いなく・・・鍵番ぜよ!」
「う、嘘だ・・・そんなの全部・・・!!」
ソウさんの顔が真っ青になっている。
「だ、大体・・・ケイジ・・・!何でQ太郎の鍵番を知ることができたんだ!!」
「何でって・・・賢者の透視能力以外にないだろう?」
「そ、そんな・・・・賢者はメインゲーム以外でも透視できたのか・・・!?」
「その為の電子パッドってことだねー・・・」
まさかケイジさんとQ太郎さんがそんな作戦を決行していたなんて・・・。
気絶してなかったとしてもきっと気付けなかっただろう。
流石ケイジさん。
「ソウさんに投票するんですか・・・?」
「ナオ?」
「何かおかしいです・・・!もう少し話し合ったほうが・・・!」
『・・・・そういえば、2回目の交換と5回目の交換・・・まだ分かってないよね?この二つの交換を謎のままにしておくのはちょっと不安かも・・・』
「確かに・・・無視してはいけない問題だ・・・!」
サラちゃんが同意してくれた、次の瞬間だった。
「もうこれ以上の話し合いはいらないでしょ」
『・・・・え』
ケイジさんがそれを拒んだ。
いつものケイジさんなら頷いてくれるはずなのに。
「ソウ・・・・君がAのことを考えて行動してくれたことには礼を言うよ。君の言う通り、傷付けるのが怖いなんて理由で踏み込めず・・・疑いもせず信じた俺が悪いからね」
「・・・・・・」
「だけどそれはそれ、これはこれだ」
ケイジさんが黒い笑みを浮かべた。
「君が死ね、ソウ。・・・それで終わりだ」
『・・・・!!』
・・・・・ダメだ。
このままケイジさんの意見に乗ったらいけない。
本能でそう思う。
まだ話し合わなきゃいけない部分はあるんだから。
『ケイジさん!それじゃダメです!!』
「Aちゃん・・・ソウに恩を感じてそう言ってる?」
『違います。死ぬ人間を決めるのに、分からない事実が残ったまま決定してしまうのは嫌です・・・。みんなが納得してこそじゃないですか・・・?』
ケイジさんはしばらくしてから頷いた。
「・・・・分かったよ。議論を続けよう」
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みかづち(プロフ) - あげなすびさん» コメントありがとうございます!自分のペースですが頑張って更新していくので応援よろしくお願いします・・・! (2021年8月18日 17時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
あげなすび(プロフ) - 初コメ失礼します!前の作品も好きで見ていたのですが、コメントをしてなかったので...とっても面白いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月17日 20時) (レス) id: b8f6c5074d (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - のんさん» うわー!!!そう言っていただいてめちゃくちゃ嬉しいです・・・!ランマルの出番自体はまだ先になります(笑)これからもこの作品をよろしくお願いします! (2021年6月29日 17時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - おかかさん» 褒めていただきありがとうございます!!これからも応援よろしくお願いします! (2021年6月29日 17時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - キミガシネのお話は少ないので書いていただいてうれしいです!ソウさんもカッコいいしケイジさんもカッコいい!!しかもランマルまででてくるとは笑これからも更新頑張って下さい! (2021年6月29日 0時) (レス) id: ea154a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2021年6月16日 19時