犬*172話* ページ30
「おいおい何だよ、お前のオンナか?」
「ち、ちがっ・・・!そういうのじゃねぇよ!」
「・・・・君達、どういう関係?」
ケイジさんがランマルに問いかけた。
心なしか声のトーンが低い。
「どういう、って・・・中、高の友達だよ。それだけだ」
「本当に?・・・少なくとも君はそう思っていなさそうだけど」
「・・・・!!なんなんだよ、あんた・・・!」
『・・・ねぇ、聞きたいことがあるんだけど』
険悪な雰囲気に耐えれずフロアマスターに話しかける。
「ん?何?」
『このランマルは人形で、本物のランマルは・・・・。・・・その、死んじゃったんでしょ?本人じゃないのに何で記憶があるの?』
「必要な情報を先にインプットしておいたからだよ。君達はかなり仲の良い友達みたいだから、記憶が無いと可哀想だなって思ってね」
会うまで何故か消えてたけど・・・。
あれは何かのショックのせいなんだろうか。
「それで・・・今回みんなにはダミーズとペアを組んでゲームに挑んでもらいまーす!」
「ペア・・・?」
「では運命の赤い糸・・・・作動っ!」
フロアマスターの掛け声とともに、首輪の黄色い部分が光り出した。
そして・・・・赤い線がダミーズと繋がった。
この首輪、一体どういう仕組みなんだろう・・・。
「赤い糸で繋がれた人が今回のペアさ!」
『・・・・ちょっと待って』
まるで全員が繋がれたみたいな言い方してるけど・・・。
『私、相手いないんだけど?』
「あっ、本当だ!僕と組む?」
『絶対嫌』
何が悲しくてこんな危なそうな人と組まなきゃいかないんだ。
大体、フロアマスターと組むって聞いたことないし。
絶対に、断固として拒否させてもらう。
「えー?悲しいなぁ・・・。まぁいいや!紹介し忘れてただけでちゃんと君のペアはいるしね!」
『はぁ!?紹介し忘れたって・・・!』
「この子は特別に、君のペアになるために生まれた子だからね。大事にしてあげて!」
『ちょっと、そんなこと言われても・・・!!』
私の為にわざわざ?
ますます組織が分からなくなってきた。
「それじゃあ出てきてー!」
フロアマスターが声をかけると、お墓の後ろから女の子が姿を現した。
・・・・・・・思わず目を見開いた。
その姿は・・・私のよく知っている人だから。
『・・・恵梨香、ちゃん・・・・?』
「久しぶり、A」
数年前に亡くなった、私の親友だった。
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みかづち(プロフ) - あげなすびさん» コメントありがとうございます!自分のペースですが頑張って更新していくので応援よろしくお願いします・・・! (2021年8月18日 17時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
あげなすび(プロフ) - 初コメ失礼します!前の作品も好きで見ていたのですが、コメントをしてなかったので...とっても面白いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月17日 20時) (レス) id: b8f6c5074d (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - のんさん» うわー!!!そう言っていただいてめちゃくちゃ嬉しいです・・・!ランマルの出番自体はまだ先になります(笑)これからもこの作品をよろしくお願いします! (2021年6月29日 17時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - おかかさん» 褒めていただきありがとうございます!!これからも応援よろしくお願いします! (2021年6月29日 17時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - キミガシネのお話は少ないので書いていただいてうれしいです!ソウさんもカッコいいしケイジさんもカッコいい!!しかもランマルまででてくるとは笑これからも更新頑張って下さい! (2021年6月29日 0時) (レス) id: ea154a0b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2021年6月16日 19時