続き ページ41
平滝夜叉丸
「私の美声を聴きたまえ！」
大きく響き渡った声
彼らしい曲に
思わずクスッと微笑む
舞台でキラキラと輝く彼は
まさに1輪の薔薇のようだった
綾部喜八郎
「僕はやらないよ〜」
手をヒラヒラさせ
どこかへ歩いてしまう彼を
貴女は無理矢理止める
“Aの前だけでならいいよ”
彼はそう言うなり
再び背を向けて歩き出した
田村三木ヱ門
「この学園のアイドルである私が優勝しない訳がない」
自信たっぷりな彼は
軽い足取りで舞台へと向かって行く
大丈夫かななんて少し心配したが
そんなの必要なかったようだ
“いくぞ〜！！”
浜守一郎
「優勝するぞ！」
気合いを入れる彼の背中を叩き
行ってらっしゃいと見送る
彼の歌はどこかきごちなかったが
はっきりとした力強い歌声は
きっと皆にも届いているだろう
斉藤タカ丸
「僕もいいの？」
4年生の全員で舞台に上がり
歌い始めると
彼らは舞台から降り
彼の元へ走り手を取った
もはやライブ状態となったこの大会だが
こんなのも悪くないと彼を見送った
久々知兵助
「いい歌でしょ」
1回きりのチャンス
彼が選んだ歌は
貴女がよく口ずさんでいた歌
ニッと白い歯を見せる彼に
貴女は少し赤くなった顔を
彼の胸板に押し当て隠した
尾浜勘右衛門
「A、ちゃんと聴いててよ！」
何度も振り向きざまに言う彼を
はいはいと手をヒラヒラさせ見送る
舞台に立った彼は緊張で少し震えていたが
奏でたメロディーはとても暖かかった
“この歌、覚えてる？”
竹谷八左ヱ門
「やっぱり生き物の歌かな」
楽しそうに曲を選ぶ彼
選んだのはやはり生き物をイメージした歌
彼らしい選曲に
周りの皆も笑顔を浮かべる
“次はどんな歌にしようかな〜”
不破雷蔵
「緊張して声裏返っちゃった」
皆に見られ
ドキドキと音を立てる鼓動
所々間違えながらも歌い終えた彼は
貴女を前にして
緊張が解けたのか倒れ込むようにもたれかかった
お疲れ様
鉢屋三郎
「どうだった？」
戻って来た彼に
上手だった！もう、あのほんとに上手！と
語彙力の欠けらも無い言葉を
手をブンブンと振りながら伝えれば
彼は“ありがとな”と笑い
貴女の頭をくしゃりと撫でた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
_:(´?`」 ∠):SARA(プロフ) - こんばんさ！！この作品めちゃくちゃときめきます！！これからも頑張ってください！！ (2020年5月6日 3時) (
レス) id: 71fd198896 (このIDを非表示/違反報告)
モコナ(プロフ) - ディアスさん» 今晩は！今「忍術学園の女の子」と言う作品を書いてます。読んでくれたら幸いです！後出来ればアドバイスやコメ残してくれたらもっと嬉しいです！よろしくお願いします！ (2020年2月5日 21時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - ディアスさん» やばい…胃腸炎なった… (2020年1月14日 13時) (レス) id: 2c1e534288 (このIDを非表示/違反報告)
飴松(プロフ) - ディアスさん» でも初めてかも年齢30代のキャラで可愛いって思ったの。了さんが初めてだわ (2020年1月10日 9時) (レス) id: 8cf64cda3d (このIDを非表示/違反報告)
ディアス(プロフ) - 楓さん» 私も遅くなったけど、明けましておめでとう！お疲れ様です！……2人共やめなされ。 (2020年1月10日 7時) (レス) id: 105da01e4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ディアス | 作成日時：2019年12月10日 12時
