忍たま達に色々な事してみた！１０

続き ページ14

潮江文次郎


「これくらい俺1人で充分だった」

強がる彼だが

傷だらけで動けないのも事実

貴女はそっと彼に肩を貸し

帰るよなんてかっこつけてみる

“(くっそ、情けない)”






立花仙蔵


「綺麗な顔に傷でもついたらどうする」

敵を倒したとはいえ

服はボロボロで所々傷もある

貴女は大丈夫だよなんて言えば

彼は“はぁ”とため息を零し

貴女にもたれかかった






七松小平太


「私、もっと強くなる……！」

自分の無力さ故

貴女に助けられ

怪我まで負わせてしまった

彼は貴女にそう決意すると

今までより更に鍛錬をするようになった






中在家長次


「別に、また1つ傷が増えただけだ」

手の甲で頬に付いた血を拭い

貴女にそう呟けば

再び縄鏢を手に敵に向かおうとする

貴女はそんな彼を必死に止め

彼の代わりに敵を切り裂いた






食満留三郎


「こんな傷、痛くも痒くもない」

貴女を守った勲章だとでも言う彼

だが貴女に助けられたという事も確か

少し複雑な気持ちになりながらも

微笑む貴女の頭に手置いた






善法寺伊作


「なんでAが泣くの？」

傷だらけの彼は

見るからに痛々しい姿で

敵を倒したとはいえ

その気持ちは晴れず

涙が溢れてしまった

“ほら泣かないで”






土井半助


「まったく、君という奴は」

彼の前で腕を広げ

攻撃を庇う貴女

血が流れ落ちるのも気にせず

敵を撃った貴女は

彼に向き直りブイサインを送った






山田伝蔵


「忍者失格だな」

学園の教師として

貴女を想う1人の男として

守られてしまった事は

失格を意味していた

彼はそう言って貴女にはにかんでみせると

貴女は何かを悟ったように彼に抱きついた






安藤夏之丞


「……ありがとうございます」

返り血を浴び

呼吸を乱す貴女に

彼はそっぽを向きながら

そう言った

貴女はその言葉が嬉しくて

彼の顔を覗き込み笑顔をみせた






厚着太逸


「まさかお前に助けられるとはな」

フッと笑う彼は

敵をなぎ倒す貴女の背中を

見つめていた

敵を倒し心配そうに駆け寄って来た貴女に

彼は“大丈夫だ”と頭を撫で

そっと手を取り学園へと足を動かした

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