忍たま達に色々な事してみた！１０

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川西左近


「A！……その人もう死んでるから」

彼の声にハッとして

下を見下ろす

血に染まったソレはもう動かない

貴女は怖くなりその場に座り込む

彼はなぜか貴女を抱き締める事ができなかった






池田三郎次


「……情けねェ」

敵に1発入れる事も

貴女を守る事もできなかった

寧ろ貴女に守られてしまった

それが悔しくて情けなくて仕方なかった






能勢久作


「本当は僕が守らないといけないのに」

何もできない無力な手

自分のこの手は何をするためにあるんだ

目の前で敵を倒す貴女を見つめ

彼は“そうだ”と口にした

その言葉、次はちゃんと守ってね






時友四郎兵衛


「ごめん、ごめんね」

血を纏い

肩で息をする貴女に

彼はただ謝る事しかできなかった

出来損ないの僕を許してほしい






伊賀崎孫兵


「ちょっとかすっただけだよ」

頬に残った傷

貴女は優しくそれに触れ

敵を睨んだ

大切な人に傷を付けた奴は

誰であろうと許さない






富松作兵衛


「悪いな」

貴女にされるがまま

手当てをされる彼

その横には

無残な姿で倒れている敵

そんな敵を見ても何も思わない2人は

狂っているのだろうか






神崎左門


「……離れないで」

見た事のない貴女の姿に

彼は恐怖と共に寂しさを感じた

このまま貴女が自分の手の届かない場所に

行ってしまうのではないかと

貴女はそんな彼を抱き締め大丈夫と囁いた






次屋三之助


「こ、怖くなんてなかった」

ボロボロなのに

強がる彼を

貴女は優しく抱き締め

頑張ったねと微笑む

さて、彼を傷つけた落とし前は

どうつけてもらおうかしら






三反田数馬


「これも僕が不運だから」

敵と遭遇してしまうのも

敵に傷つけられるのも

貴女に辛い思いをさせてしまうのも

全部全部自分の所為

泣き崩れ壊れそうな彼を

貴女は引き寄せ包み込んだ






浦風藤内


「いっ……！だ、大丈夫」

血が付いたままだが

彼の手当てをし

包帯を丁寧に巻いていく

心配する貴女に彼はヘラッと笑い

“ありがとう”そう貴女に伝えた

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