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シルクside
今日はダホと二人で撮影をしていた。
ダホが俺の家で動画の編集している間
日課のランニングとトレーニングを済まして帰って来る途中
ふと、マサイの家の前を通り過ぎると明かりが付いているのに気づく。
あれ？今日は仕事で遅いはずなのに、とインターホンを押した。
マサイ「はーい……あ、シルクか」
『よう！お前今日仕事は？』
マサイ「いや、実はさ」
ダホに「マサイの家にいる」とLINEして家に上がらせてもらい、今日あった出来事を聞く。
そんなことがあったのか。
マサイ「だから先輩とかに申し訳なくて……」
『いや、素直に休んで正解だと思うぜ？
先輩も自分から「休め」って言うくらいマサイのこと心配してくれたんだろうしな』
マサイ「そっか……大丈夫だよな」
少し暗そうなマサイの顔を明るくすべく『次のアスレチックは何処に行く？』と尋ねる
そうするとマサイの顔がパアッと輝いてパソコンのデスクトップにウキウキ向かっていた
なんだコイツ分かりやすいな
マサイ「夏だしなー、ちょっと遠いけど××県とかは？」
『おー！いいな。ダホも編集終わったら来るっつってたから相談してみっか』
そう肩を組もうとすると、肩が透けていることに気づく。
……おかしい。今日は既に発病したはずなのに
『なあマサイ？もうとっくに発病してるはずだよな……って』
触れば戻るはずなのに
俺は今マサイに触れているはずなのに
マサイ「え？」
戻らない。
冷房で冷えてたはずの体が一気に熱を持って汗が出る。
そしてこの上なく焦り出した。
死ぬような目に遭っても焦らなかった俺が。
『なんで……なんで！！なんで戻らねえんだよ！！！』
何回も何回も消えていく部分に触れる。
でも変わらず、
逆にどんどん透明化は広がって＿＿＿＿＿＿＿＿
マサイ「シル……ッ」
マサイは、消えた。
『あ……』
消えないでくれ、と叫びたかった。
『ぁ……あああッ……』
でも今の俺にはそんな言葉さえ口にならず
まるで赤子が初めて母のお腹から出てきて産声をあげた時のように泣き喚く。
そして馬鹿の一つ覚えみたいにアイツの名前を繰り返した。
『マサイ……マサイッ……！！！』
頼む。頼むから。
マサイを、消さないでくれ。
『なあ……なんで……ッ』
*
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カイ - 感動してます。更新待ってます！ (2020年1月11日 20時) (
レス) id: 7192b6431b (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - エイジくんの話…書いてくれてありがとうございます… (2019年2月2日 20時) (レス) id: 5083d910a8 (このIDを非表示/違反報告)
?ひまわり?(プロフ) - えいちゃんの話・・・(´TωT｀)書いてもらえて嬉しかったです。感動です (2019年1月30日 20時) (レス) id: 19333092ac (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ@三度目の正直(プロフ) - エイちゃんの話、感動です(´；ω；｀)書いてくれてありがとうございます。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: b1133c30ec (このIDを非表示/違反報告)
琳寧冬月(プロフ) - 続き読みたいです！頑張ってください！ (2019年1月20日 22時) (レス) id: 9d24b8e5ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃろ | 作成日時：2017年7月17日 9時
