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二人の対応が早くて気を失わずに済んだ。
しばらく安静にしてろ、とパソコンを取り上げられ寝室に寝かされている状況である。
でも残念ながら喉の痛みがまだ残っていて眠れない
『……んん''ッ』
血の味がする。
ボーッとして何も考えたくない。
だが人間そう思うといろんなことを考えてしまうようで思わず『しんど……』と声を漏らした。
そしてハッとした。
俺、なんでこんなことで“しんどい”って言ったんだろう。と
『皆は……病気を一生背負っていくのに。』
俺の治る病気よりも、しんどいのは皆なのに。
情けなかった。
一緒に過ごしてきて分かってるつもりでいたのに、全然分かってなかった。
中には発病する度に血を流す奴だっているというのに。
そんなのに比べたら大したことないじゃないか。
マサイ｢……シルク。大丈夫？喋れそう？｣
きっと気を使って部屋に入ってきたんだろう
静かに開けた扉から大きいけど細い影が伸びている。
『おう、大丈夫』
マサイ｢それならよかった。ダホ寝たからさ、ここにいていい？｣
『いいよ』
マサイ｢どうせ寝てないんだろ｣
図星をつかれてマサイを見ると｢当たった？｣ってイタズラ顔で笑っていた
『なあ、一つ質問していい？』
マサイ｢おう｣
『発病した時、毎回どんなこと思ったりする？』
我ながら踏み込んだ質問だと思う。
もしかしたら｢そんなこと聞くな｣って怒るかもしれない。
それでも聞いておきたかった。
マサイ｢うーん……特になんも？｣
『へぅ？』
思わず変な声が出た。
てか『へぅ？』なんて初めて出したわ。
マサイ｢だって皆、絶対見つけてくれるから。｣
そして変な声が出たことも忘れるくらいの、予想してなかった答えが耳に届く。
マサイ｢不安になることはあるよ？
最初は｢離れてしまうかも｣とか｢気味悪がられるかも｣とか悩んだし。
実際にあったことだからなー。
でもフィッシャーズは違った。
受け止めてくれて、向き合ってくれて。
そして、必ず見つけてくれる。｣
だから心配する必要が無い、と。
『……信じてくれてんだ。』
マサイ｢いや今更？
あ、でも前の出来事は例外なwww｣
『そうだなw ザカオがあんなに怒ったところ見たの久々だった……』
一頻り話して、笑って
また薬を飲んだ俺は深い眠りに落ちていた。
今度はキチンと出血止めも飲んで。
マサイ｢……早く治せよ、リーダー｣
*
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カイ - 感動してます。更新待ってます！ (2020年1月11日 20時) (
レス) id: 7192b6431b (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - エイジくんの話…書いてくれてありがとうございます… (2019年2月2日 20時) (レス) id: 5083d910a8 (このIDを非表示/違反報告)
?ひまわり?(プロフ) - えいちゃんの話・・・(´TωT｀)書いてもらえて嬉しかったです。感動です (2019年1月30日 20時) (レス) id: 19333092ac (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ@三度目の正直(プロフ) - エイちゃんの話、感動です(´；ω；｀)書いてくれてありがとうございます。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: b1133c30ec (このIDを非表示/違反報告)
琳寧冬月(プロフ) - 続き読みたいです！頑張ってください！ (2019年1月20日 22時) (レス) id: 9d24b8e5ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃろ | 作成日時：2017年7月17日 9時
