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*** ページ14

シルクside





俺は殴るわけでも、怒鳴るわけでもなく

ただぎゅっとしがみついた。




ンダホ「!?」


ダーマ「は……?」






その場全員が、俺の行動に驚いたと思う。






こうしたのにはちゃんとした理由もあった。






ンダホ「ハナして……はなせ……シるク……」


『なんで?ンダホ。』


ンダホ「キタない、から……ソバにいらレなくナッチャう……」


『汚かったら、しがみついたりなんかしねえよ?』


ンダホ「まっくろ……真っ黒だから……マックロ……」


『その羽根も俺カッコよくて好きだけどな?』





大きな体に手をまわして背中を撫でる

ゆっくり、優しく。





『なあ、ダホ

羽根が白くても黒くても、形が変わっちゃっても
……ンダホってことには違いねえよ?

それに、犠牲が絶対必要な世の中だって
俺は思ってもねえし これからも思いたくない。』






モトキが何かをこっちへ投げる。

受け取ったのは






『みてみろ、ンダホ』


ンダホ「えっ……」






少し小さな鏡。

そこに映っていたのは



元に戻り、今にも泣き出しそうなンダホの姿だった。




ンダホ「もどって……もどってる……」




それと同時にじわじわと真っ白になっていく羽根




「そんな……はず……」




担当医が震えた声で呟く。
薬を使わずに治ったから驚いたんだろう。








『……おかえり、ンダホ』









優しく話しかけて笑うと

ダホはくしゃっと表情を崩し、泣きながら「ただいま」と呟いた。









マサイ「……苦い。ただでさえ歯痛えのに」


ダーマ「それは歯医者に行かないのが悪い」



マサイは担当医から貰ったトロイの効果を消すことが出来る薬を飲んで、元の姿に戻った


担当医も今回の件で「きちんと話を通して協力してもらうべきだった」と頭を下げてもらい、
採血など協力できることはダホとマサイ……ちなみにモトキ、ダーマも協力した。





俺は何も患ってないから見学してたけどもw





ンダホ「来てくれてありがとう、シルク」


『おう。一番マサイに礼言っとけよ?』


ンダホ「うん!……って、なんで?」


『お前が無傷なのは、マサイの一言のおかげだからな』








今日起こった出来事はあまりに大きくて自分自身にとっても、成長できたような長い1日だった。







『よし、帰ろうぜ!』



「「「「おう!!」」」」






そして、メンバーを守れるくらいもっと強くなろうと決心した日でもあった。






end.

たまには甘やかし→←**



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カイ - 感動してます。更新待ってます! (2020年1月11日 20時) (レス) id: 7192b6431b (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - エイジくんの話…書いてくれてありがとうございます… (2019年2月2日 20時) (レス) id: 5083d910a8 (このIDを非表示/違反報告)
?ひまわり?(プロフ) - えいちゃんの話・・・(´TωT`)書いてもらえて嬉しかったです。感動です (2019年1月30日 20時) (レス) id: 19333092ac (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ@三度目の正直(プロフ) - エイちゃんの話、感動です(´;ω;`)書いてくれてありがとうございます。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: b1133c30ec (このIDを非表示/違反報告)
琳寧冬月(プロフ) - 続き読みたいです!頑張ってください! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 9d24b8e5ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てぃろ | 作成日時:2017年7月17日 9時

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