俺たちフィッシャーズは……

白 ページ33

ダーマ「なあ、それまだ治んねえの？」




スマブラをしながらダーマが呟く。


きっと“それ”というのは羽根のことだろう






いつも着ているふざけＴの背中が少し膨らんでいる






『うーん、なんかずっと出してたらどうなんのかなって気になっちゃって』







ほんのちょっとの好奇心で羽根をしまえずにいた






ダーマ「よっしゃ、勝った。
……てかダホの羽根ってめっちゃでかいよな」






そう言ってコントローラーを置き、羽根をさする


やっぱり神経が繋がってるからか、撫でられると心地が良い





ダーマ「なーんか鳥でもねぇんだよ」





なんだ？と考えるようにめっちゃ触ってくる







『ダーマが珍しいねwwそんなに気になる？』



ダーマ「まあちょっと気になっただけ」




考えてみると俺もそんなにまじまじ見たこともないし触ったこともない



試しに手を伸ばすと まるで雛を撫でているような感覚で ふわふわというよりかはしっとりとした感じだ





『あ、ねえダーマ』


ダーマ「ん？」



『羽根の写真撮ってほしいなー、って』


ダーマ「((ｶｼｬｯ」


『はやくない！？ww』



ん、と無愛想に携帯を差し出すダーマにお礼を言って写真をみると



俺の背中を隠すかのようにして生えている真っ白な羽根があった





『こんな感じになってるんだ……』





背も高い分 羽根も大きいのかと感心していると
ふさっと背中に何かが埋まる感触がした


『ダーマ？』



ダーマ「……」



『ねえ、どうしたの？』


ダーマ「落ち着くんだよ……なんかストレスとか吸収してくれるみたいでさ」




そうグリグリと頭を埋め込むダーマについ笑ってしまう






『ダーマがこんなことするなんて ちょっと驚いちゃった』




ダーマ「そんなこと言うやつにはこうしてやる！」



『そんなグリグリしても痛くないからねww』







俺、フィッシャーズ ンダホの羽根は癒しの効果があるようです。









ダーマ「天使病って呼ばれる理由……分かる気がする((ｸﾞﾘｸﾞﾘ」







end.

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