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ザカオ「んで、どうしたの?」





後には引けまいと観念し、ザカオに思ってしまったことを打ち明ける。





打ち明け終えるとザカオはハァーと溜息をついた








ザカオ「確かに、完治しない病気ってどう制御するかとか考えちまうよな」



『……前な、シルクが泣いて俺のところに来た日があって そん時に言ったんだ。
いなくならない。自分から消えてしまうようなこと、俺はしないから。って』









なのに、こんなこと思ってしまうなんて



俺、最低だな。









ザカオ「こら、自虐的にならない」


『ごめん……』





そんな俺を見兼ねたのかザカオはこんなことを言い出した。





ザカオ「病気っぽくない病気を持ってる俺が言う事じゃないかもしれないけどさ、堂々としてればいいんじゃないかって思う。」



『堂々と……?』



ザカオ「そう。俺な前シルクにあの時計を預けたんだ」


『預けた!?』







あんなに毎日のように時計を見てたザカオが何でそんな行動を……








ザカオ「こんなモノ(時計)に振り回される人生より、気にせず楽しむ人生がいいかなってね」



『あ……』




思わず出た声にザカオはクスッと笑う。




ザカオ「だから、病気を気にするなとは言わないけどちょっとしたヒーローみたいな感じになって楽しんだ方がいいんじゃない?マサイ」



『ザカオ……俺……』




ザカオ「ん?」



『わかった気がする』





きっと、俺は。









______俺自身を、信じてなかったんだ。









自分に自信が持てなかったのも

人からの信頼に答える前に諦めかけてしまうのも


きっと自分自身を信じてあげなかったから。




それは病気も同じなんだと思う。




……だから







『自分自身を、もっと信じてみるよ。』









ザカオ「……1人じゃないからな」





『うん、ありがとう。ザカオ』






お互いに頑張ろうと意味を込めて、俺達は笑顔でハイタッチをする。









話を終えたあとの俺の気持ちと表情は不思議とスッキリしていた。








end.

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くろねこ - すごくいいお話ですね!!!知らない奇病がありました!ありがとうございます! (2019年8月27日 22時) (レス) id: 31068e6548 (このIDを非表示/違反報告)
Remi - めっちゃいい話ですね。途中で泣いてしまいました… (2019年8月12日 16時) (レス) id: 44000ccc91 (このIDを非表示/違反報告)
ひー君 - 感動して涙出てきた。 (2018年7月27日 15時) (レス) id: bbde67de0e (このIDを非表示/違反報告)
かこ - たんじょう石がオパールでよかった (2018年6月23日 17時) (レス) id: 1080e0d54d (このIDを非表示/違反報告)
コタロー(プロフ) - この作品の一番最後のお話が好きです!泣けますね。これからも頑張って下さい! (2017年7月23日 17時) (レス) id: 59c213c702 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てぃろ | 作成日時:2017年3月6日 19時

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