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家に帰って悶々と考える。
やっぱりどうしても頭に浮かぶのはフィッシャーズのメンバーだった。
もし、フィッシャーズがこの先なにかあってバラバラになるようなことがあったら。
きっと今桜を見なかったことに後悔してしまうのではないか
それだったら、俺はメンバーと桜がみたい。
目に焼き付けよう。
メンバーも同じ景色を覚えてくれるはずだ。
「「「「「「花見しようぜ!!」」」」」」
『うん……うん、しよう。みんな』
翌日
俺たちは高校生の時に来ていたいつもの公園へ花見へ来た。
なんでだろう、変に緊張するなあ……
ンダホ「あ!ブルーシート忘れた!」
『なんかww前と一緒じゃんww』
マサイ「ははっ!じゃあ、先に行こうか」
モトキ「俺はンダホ手伝ってくるよ」
シルク「じゃあ行っとくか!」
くだらない話をして進む道
一歩一歩踏みしめて進む
懐かしすぎる
シルク「おい、ぺけ!みえてきたぞ!」
そのセリフ……そう思ってシルクを見つめると
とても優しい笑顔で手招きをしていた。
頷いて顔を上げると___________
『綺麗だね。』
まるでピンクの絨毯を見てるかのような景色が広がっていた。
言えた、言えたよ
あの時言えなかった言葉を最後まで。
『……本当に綺麗』
不思議な気分だ
体が異常を示さないことが
まあ、それが普通なんだろうけども
でも……やっぱり……
ンダホ「お待たせ!!」
モトキ「全く、奥に押し込んで入れてたからだよ」
感動するもので。
シルク「いい所に場所とれたぞー!」
ザカオ「うわ!でかいなww」
ダーマ「ここよくあいてたなー」
シルクが場所取りしていたところは
この公園で一番大きな桜の木の下だった。
その木にそっと触れて呟く
『はじめ……まして』
発症したあの日。僕はまだ高校生だった。
大人になってから初めての、桜に。
挨拶を交わした
マサイ「ぺけ!始めるぞ!」
『うん!すぐ行く!!』
*
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くろねこ - すごくいいお話ですね!!!知らない奇病がありました!ありがとうございます! (2019年8月27日 22時) (レス) id: 31068e6548 (このIDを非表示/違反報告)
Remi - めっちゃいい話ですね。途中で泣いてしまいました… (2019年8月12日 16時) (レス) id: 44000ccc91 (このIDを非表示/違反報告)
ひー君 - 感動して涙出てきた。 (2018年7月27日 15時) (レス) id: bbde67de0e (このIDを非表示/違反報告)
かこ - たんじょう石がオパールでよかった (2018年6月23日 17時) (レス) id: 1080e0d54d (このIDを非表示/違反報告)
コタロー(プロフ) - この作品の一番最後のお話が好きです!泣けますね。これからも頑張って下さい! (2017年7月23日 17時) (レス) id: 59c213c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てぃろ | 作成日時:2017年3月6日 19時