【銀魂】【約束のネバーランド】2

第84話 ページ39

今の私の心情。









え？何で？









私闘は禁止って言われたから沖田さんが襲いかかってきても刀を抜くことはしなかった。









そりゃ、自分勝手なこともいっぱいしたけど普段ひとつも仕事をしない沖田さんよりはましなはず。









しかもちゃんと謝ったし、命令違反したけど今日の分の書類は片付けてから外に出た。









しばらく考えて私はある結論にたどり着いた。









私はダメで沖田さんはいい。









それって贔屓っていうやつじゃない？









沖田さんが私闘しちゃって、罰を与えなきゃいけないんだけど、何かと戦力になる彼を罰することはあまりしたくない。









そこで、私を悪者にして真選組を辞めさせればこの件は解決。沖田さんを罰することはしなくてよくなる。









なんだ、そういうことだったんだ。









別に酷いとかは思わない。









だって、私も同じことしようとしてたもん。









脱獄の時、私はエマとノーマンから計画を聞いて全員で行くことに真っ先に反対した。









だって、最年長の4人で行ったほうが確実だし何より信頼してるから。









妥協して、ギルダとドンまで。それ以外は置いていくって言う考えだったから。









エマに説得され、レイまで受け入れちゃったから渋々頷いた。




今は、それと同とまではいかないけど似たような状況だ。









やっぱりいざとなった時に大切なのは、たった一年や二年過ごした女より、昔からの馴染みがある人を選ぶことは自然なことだし、何一つおかしいことではない。









だから、彼が私と同じことをしても怒られたり手を上げられないのは当たり前だし、簡単に手放すことが出来るのは私だってこともちゃんと理解してる。









むしろ、これでよかったんだ。









もし、これから鬼について調べて戦うことになったら組織に入っていたら難しいかもしれないし、何より彼らが狙われることになるかもしれない。









それに、こんなに安心できて平和な場所はやっぱり私には似合わないんだ。









だから、怒らず笑顔で。









「今までお世話になりました。さようなら。」









そう決めたのに、心が痛むのはなんでなの？

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