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第44話 ページ45

次々と襲いかかってくる女達。




それを軽く払って笑顔でどんどん殺していく神威。





後ろから何もせずついて行っている私。









何これ、カオス。








なんの躊躇いもなく殺していく神威を見ながら、こいつ容赦ねぇなと思う。







威「こんな所で何をしてるの。」





神威が急に1人で話し始めたのでついに頭がイカれたかと思ったが、どうやら誰かいるらしい。




神威の後ろから覗くと、そこには晴太がいた。








「スゥ・・・晴太ああああああああああ!!!!!」





私がいることに気づいていなかった晴太は最初は驚いていたが、次の瞬間私に抱きついてきた。






晴「桜々ちゃん!!!!」






私も晴太の背中に腕を回す。





「晴太!怪我はない!?大丈夫!?」








晴「大丈夫だよ!」









突然、私たちの体が引き離される。






引き離したのは、神威。

何故かちょっと不機嫌な顔をしている。






威「そろそろ行くよ。」







そう言ってスタスタ歩いていく。









暫く行くと、閉ざされた扉があった。








威「おいでよ。君も笑うといい。

お母さんに会うのにそんなシケた顔してちゃいけないよ。」







晴「こ・・・ここに母ちゃんが」







威「・・・八年前君を逃そうと吉原から脱出し鳳仙に捕まった時から
君の自由と引き替えに日輪は自由を奪われた。」






私達は神威の言葉に耳を傾ける。






威「花魁なんて名ばかりのただの飾りさ。
鳳仙は日輪を客寄せパンダとして使う以外はここに閉じ込め、客もとらせず一切の自由を認めなかった。」







そんなことが・・・ひどいなあのじじい。









威「吉原で腐って死んでいく事を日輪に強いたんだ。
いや日輪自身がそれを選んだといっていい。




君を護るために。」







なかなかいい事言うじゃん。









母ちゃん!!と扉に駆け寄る晴太を見て、赤ん坊の頃から会っていない母親の為にそんなに必死になれるってすごいなと思う。







これは、嫉妬とかじゃない。








でも、羨ましいとは思う。









威「・・・オネーサン、大丈夫?」







は、と顔を上げると目の前には神威の顔。









「あ、あー大丈夫。」








晴太と日輪は、無事分かり合えたようで泣きながら抱き合っていた。







威「・・・アレはあの時いた」






神威の視線の先には、旦那と鳳仙がいた。

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クロミ様(プロフ) - MIRAIさんありがとうございます!もう少ししたら出てくるかも・・・?です! (2019年4月13日 17時) (レス) id: ff5427157d (このIDを非表示/違反報告)
クロミ様(プロフ) - うさぎさん!更新を待ってくれていてありがとうございます!嬉しみの極みです!! (2019年4月13日 17時) (レス) id: ff5427157d (このIDを非表示/違反報告)
MIRAI - 今日の更新楽しみにしてました!神威絡み大好きです!約ネバメンバー出てくるの待ってます!! (2019年4月13日 0時) (レス) id: 67cabc4e1d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 試験お疲れ様です!更新ありがとうございます!! (2019年4月12日 1時) (レス) id: 78c6a7f3b9 (このIDを非表示/違反報告)
クロミ様(プロフ) - MIRAIさん、ありがとうございます!こんな自己満足全開の作品ですが、これからも頑張っていきます! (2019年4月12日 0時) (レス) id: ff5427157d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロミ様 | 作成日時:2019年3月31日 16時

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