両想い…なんですね。 【ハイキュー】 【日向翔陽】

充電120% ページ10

日「お、お邪魔しまーす…」


『今日は誰もいないから、気を使わなくて大丈夫だよ』


ただ今、翔陽くんが、私の家に来ています。
今日は、約束の古文を教える日。

翔陽くんは緊張して、手と足が同時に出てしまっている。


『なんでそんなに緊張してるの？』


日「だ、だって！！Aの家に二人きりだぞ！なんか…ドキドキするじゃんか！」


たしかに、私は翔陽くんの家に行ったけど、夏ちゃんとかいたもんね。

とりあえず、翔陽くんを自分の部屋に案内した。


『待っててね、今、お茶入れてくるから』


そう言って、私の部屋を後にした。



日向side

うー、そわそわする。

今、Aを部屋で待ってるんだけど、なんだか落ち着かない。

谷地さんの家には行ったことあるんだけど、やっぱり、Aだし。


『おまたせ！』


きちんと正座して待っていたら、Aがお盆の上に麦茶を2個乗せて帰ってきた。


『正座なんて、しなくていいのに』


そう言って、Aが苦笑いする。
崩してみるけど、崩したら崩したでなんだか、背筋がピンと伸びてしまう。

その様子に、今度は大笑いする。


日「なんか、こう、ドキドキすんだよ！」


『へへ、まぁ、そのうち溶けるよ。さぁ、さっさとやろう？』


俺は、古文の教科書を開く。


『じゃあ、竹取物語から行こうか。最初の部分、読んでみて』


日「…い、まは…むかし…たけとりのおきなといふ…」


『ストップ！そこ、いふって書いていうって読むんだよ』


こうして、Aの授業が始まった。
授業は、すごくわかりやすいんだけど、大きな問題が…


『…だから、富士山はこういう漢字なんだよ』


声がものすごく眠くなるということ。
優しくて、ゆっくりしたひとつひとつ確認するような話し方。

思わず、うとうとしていると、


『もう！なに寝てるの！』


と、怒られてしまった。



日「あーっ！わかんねぇ！」


Aから、ここの問題とけって言われてるんだけど、全然わかんねぇ。


『さっき解説したじゃない』


あの時、とてつもない睡魔に襲われていたんだよ！


日「つ、疲れた…」


俺は、すぐ隣にいるAに抱きついた。


『えぇ！ちょ、急にどしたの？』


日「疲れたから充電」


柔らかい感触のいい匂いで、疲れが一気に癒される。


『そろそろ、勉強…』


日「あとちょっと」


俺は、しっかり120%まで充電した。
よし、これなら頑張れそうだ。

俺はもう一回、古文の問題に挑んだ。

ポ◯デリング。→←1日遅れのハッピーバースデー(番外編)。

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