雨の匂い。 ページ7
そのあとは、夏ちゃんと遊んだりして、時間を潰した。
夏「ねぇねぇ！お兄ちゃん！Aちゃん！トランプしよっ！」
こういう時、トランプをチョイスするのは、やっぱり兄弟だな。
日「お、いいぞ！言っとくけど、Aちょー強いぞ！」
夏「そうなの！じゃあ、私が勝つ！」
『ふっ…かかってきなさい！』
私も、やるってんなら本気になっちゃうよ！？
そして、私たちの超真剣なババ抜き対決が始まった。
緊迫した空気が流れる。
一枚一枚、ゆっくりとカードを引いていく。
ちなみに、今私のところにババがある。
翔陽くんが、私のカードを引くばんだ。
ここは、翔陽くんの性格を考えて…
私は、真ん中のあたりにババを配置した。
案の定、翔陽くんは、ババに手を伸ばし、ゆっくりと引いた。
やった！
心の中でガッツポーズをする。
日「っ！？」
ふふ、これで夏ちゃんにバレたも同然ね。
結果、私と夏ちゃんが、同じタイミングで抜け、翔陽くんの一人負けとなった。
夏「お兄ちゃん弱すぎ！」
日「ぐぬぅ…次は絶対勝つ！！」
17回目の勝負をしていると、だんだん外が明るくなってきた。
試合を一時中断して、窓の外を見ていると、澄み切った空を、大きな虹が遮っていた。
『やんだ。』
小さく、口の中でつぶやいた。
『この度はどうもありがとうございました。』
私は、翔陽くんのお母さんと、夏ちゃんにちゃんとお礼を言った。
母「いいのよ、また何かあったらきてね」
夏「Aちゃん、ばいばい」
『ばいばい、夏ちゃん』
日「俺、送ってく！」
『え？別にいいよ』
日「だめ。危ないから」
また、事故に合わないか、心配みたい。
うん、嬉しいけど、ちょっと恥ずかしいや。
『ありがとうございました！』
最後にもう一回お礼を言って、道を歩いた。
まだちょっと湿っている道路。
雨の匂い。
稲穂に残った雨が、きらきら輝いている。
だいぶ、西日もきつくなってきて、二人の影がびよーんと伸びる。
そろそろ、秋も深くなってきて、ちょっと肌寒い。
でも、私の隣には、太陽みたいな人がいるから、そんなこと、忘れちゃうの。
こんにちは、なつたねです！
結構長い間失踪していてすいません！なにかと忙しくて…
今テスト期間なんですよ…
まぁ、私は気が向いたら更新しますけどね！
台風編が終わりましたね！
我ながら、結構無理があったような気がします。
次から、ついに地獄のテスト期間編をお楽しみに！
それでは、小説の世界へお戻りくださいませ。
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A(プロフ) - これは…日向はSだと思います。あと、でも、今回もとても良い小説でした！ (2020年12月9日 20時) (
レス) id: 224ecf0a42 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - なつたねさん、お返事ありがとうございます！あー…確かに間違えがちですもんね…。いえいえ、そんな！選手の皆は「コーチ」って言ってますけどね。もう少しで完結…寂しくなりますが最後まで応援してます！ (2020年12月3日 22時) (レス) id: a5ee9c91ed (このIDを非表示/違反報告)
なつたね(プロフ) - あおさん» ご指摘、ありがとうございます！すみません…予測変換で間違えてました…呼び方は、調べ不足でした…訂正させていただきます。もう少しで完結しますが、どうか、最後までよろしくお願いいたします。 (2020年12月3日 20時) (レス) id: b5f72c725d (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！大好きです！ただ…条善寺戦の所のコーチの漢字、間違えてます。「烏養」です。だいたいみんな「烏養さん」って呼んでますよ！先生つけるなら武田先生です。 (2020年12月3日 20時) (レス) id: a5ee9c91ed (このIDを非表示/違反報告)
なつたね(プロフ) - りんこさん» 共に愛を叫びましょう！日向大好きぃぃぃ！ (2020年11月29日 14時) (レス) id: b5f72c725d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつたね | 作成日時：2020年9月25日 20時
