両想い…なんですね。 【ハイキュー】 【日向翔陽】

お正月番外編 初詣 ページ46

そうなんや…って、いかん！関西弁が移った！
お母さんは、おまけに髪まで結ってくれた。


母「よっしゃ、行ってき。これで彼氏もメロメロやで」


『え、え！？か、彼氏なんていないよ！？』


母「しってるか？お母さんは超能力が使えんねん」


お見通しやーと急にこちょこちょしてきた。


『や、やめて、ふひゃひゃひゃ、息がふへっ』


息を荒げながら、リビングへ出て行った。


葵「どうしよう、お母さん…これは…暴力だ。グハッ…」


父「えらい、べっぴんさんになったなぁ。見ないうちに成長して…」


『二人とも、感動しすぎ。もう行くからね』


お兄ちゃんは吐血、お父さんは目にうっすら涙を浮かべていた。
ほんとたち、うちの家族はどこががおかしい。

凍りそうな手で玄関の扉を開け、外に出た。
ここは宮城。
当然、東京より数倍寒くて、雪が積もり、銀世界が広がっていた。

着物で大股で歩けないから、ちょこまかと神社へと向かった。

ってか、着物着てるの、私だけかな？
もしそうだったら、恥ずかしい！

と、200メートルほど前方に、みんなを発見。
キョロキョロしてるところを見るあたり、私がまた迷子になったと思ってるのかな？


『おーい、仁花ちゃん！』


谷「あ、Aちゃん！」


仁花ちゃんが、駆け寄ってきてくれた。
うっ…仁花ちゃんも、着物を着てくれていればって期待してたけど…


谷「あけましておめでとう！Aちゃん、着物なんだね！すごく似合ってるよ！」


『おめでとう！お母さんが勝手に着ていけって、着つけてくれたの…』


谷「お母さん、強い…」


日「あ、Aーっ！」


『翔陽くん！』


私は、声のした方へ振り返った？


『あけまして、おめでとう』


日「おめでとう！えっと…その…着物なんだな…」


『うん、おばあちゃんの形見で…』


なぜか、ちょっと気まずい雰囲気がながれる。


影「日向、お前顔赤いぞ。風邪引いたのか？」


日「そんなことねぇし！」


そんな男子をよそ目に、仁花ちゃんが私にこそこそ話。


谷「ねぇねぇ、似合うか聞いてみたら？」


『え、恥ずかしいよ…』


谷「大丈夫だよ！私がSPするから！」


仁花ちゃんはどこからともなくサングラスを持ってきて、かけた。
そこまで本格的に…


『翔陽くん…どう…かな？』


日「え、えーっと…その…可愛い…と思う」


その返答に、二人して、顔が真っ赤になってしまった。


月「全く、正月が甘すぎでしょ。お熱いね」

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