両想い…なんですね。 【ハイキュー】 【日向翔陽】

それでもしつこいなら逃げよう！ ページ39

みんなが纏うピリピリとした雰囲気が私の体にまとわりつく。
何にもしなくても伝わってくる緊張に手を握りしめた。


谷「なんか、ピリピリしてるね…」


『うん、なんてったって、青葉城西だからね』


ゆっくりと息を吸って、吐いた。
大丈夫、みんな強い。

こういう時、時間はあっという間に過ぎるもので、前の試合が終わり、いよいよ、私たちの番が来た。


澤「っしゃーっ！行くぞ！」


「「おーっ！」」


澤村さんの掛け声とともに、会場に向かった。
コートを使った、束の間の練習。

私たちも、自分にできるお手伝いをする。


矢「やぁ、君。マネージャーかい？」


なんか、及川さんと同じ匂いがする人に声かけられた。


『あ、はぁ…』


矢「よかったら、試合終わったら一緒に…」


『あ、無理です。彼氏いるんで』


そう、保健体育の授業で配られたでしょう？おくすりの冊子。

1、はっきり「行かない」と意思表示。

2、行かない理由を示す。

3、それでもしつこいなら逃げよう。


矢「ガーン！！」


岩「矢巾、烏野の10番の彼女にお前も手ェ出すのか。及川と同等だな」


矢「及川さんと同等なんて！ショックです…」


及「そこ、落ち込まないでよ！？及川さんないちゃう！？」


私は、ぎゃあぎゃあ喚く及川さんを横目にその場を去った。


清「Aちゃん！大丈夫だった？」


『大丈夫です！あの、おくすりを断る冊子どうりにやりました！』


清「え？ま、まぁ、大丈夫そうね…」


やがて、試合が始まる時間になり、私たちは退散しなければいけなくなった。


『頑張ってね』


日「おう！次話すときは、もう勝ってるからな！」


私には眩し過ぎるぐらいの笑顔を受け、私は、観客席の方へ歩いて行った。


矢「くそっ！勝ち組め…あんな可愛い彼女…羨ましい…」


及「いや、ほんとそれな」


松「お前がいうな」


コイントスの結果、烏野が先にレシーブになったみたいだ。

一発めから、及川さんの強烈なサーブが烏野を襲う。

だが、澤村さんがレシーブをあげる。


『ひぇ…骨折しそう…』


谷「骨折どころじゃないよ…腕もげるよ…」


怖がる私たちをよそに、試合はどんどん続いていく。
翔陽くんは、前と違ってコースの打ち分けをしたり、ブロックしたりと、もう前とは違うんだぜと見せつけているように見えた。

しばらくすると、なんか、一部分だけ髪を染めたなんか田中さんと同じ感じの怖い人が出てきた。

一体、何があったんだ？

ドライアイ。→←縁の下の力持ち。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す