その涙を拭いたい (ページ44)

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43話ページ44

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紫耀side

ジンと玄樹に廉と話し合うと約束してから数日後、廉の退院日になった
この数日間、何回か病室に足を運んだけど廉の姿を見る度に罪悪感に襲われて結局まだ話せずじまいだ

自分自身でも情けない男だと思う
ジンや玄樹には更に心配をかけて、時には叱咤もされた

廉が退院し、グループでの仕事がある今日中に話そうとは思うんだけど、なかなか気が進まない
重い足取りでスタジオの廊下を歩いていると後ろから声をかけられる

海「紫耀！おはよ！」

紫「...おぉ、おはよ。」

海「...今日だね、退院日」

紫「ああ、そうだな...」

海「廉と話すの？」

紫「...話そうとは...思ってるけど...」

海「...ちゃんと、話してね？」

紫「......。」

気まずくなりながらも歩きを止めずに用意されている楽屋のドアを開けた

海「...廉！」

紫「...」

廉「海人？おはよう！」

楽屋にはジンと岸くん、そして岸くんに寄り添いながらソファーに腰掛ける廉がいた

海「れぇん！おはよ！！」

廉「海人はホンマに元気やなー。これで来てないのは紫耀だけ？」

岸「廉、紫耀も来てるよ」

廉「あ、そうなん？何か喋ってくれなわからんやん。紫耀、おはよ。」

紫「...おはよ。」

挨拶をすませて椅子に腰掛ける
各々座りながら談笑する皆の姿はいつも通りの光景だけど、廉がメンバーに気を使わせない様にいつも通りに振舞っているのだと思うと泣きそうになる

岸「廉、今日は雑誌の撮影だけだけど、絶対無理すんなよ？」

廉「わかってるって！優太、さっきもそれ言ってたで？心配しすぎやって」

岸「心配するだろ、そりゃ」

廉「...そやな。ありがと。皆も迷惑かけてごめんやけどよろしくな？」

紫「...迷惑なんて..思ってないから..」

海「紫耀..」

廉「そっか..ありがとな..？」

そう言って、廉は穏やかに微笑んだ

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更新が途絶えてしまって申し訳ありません
まだこの作品を待って下さってる方がいらっしるのかは分かりませんが、始めた以上完結させたいと思ってますのでよろしくお願いします

追記:加筆修正しました