その涙を拭いたい (ページ36)

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35話ページ36

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岸side

廉とこれからについて話していると病室にノックが響く
廉が返事をすると扉が開き、マネージャーさんやメンバーが入ってきた

その1番後ろにいる紫耀は廉の姿を見て唖然としている

..やっぱり、紫耀は廉の病気の事知らねえんだな

メンバーに謝りながらもいつも通りの姿で接する廉に冷たい対応をする紫耀
その様子につい口出ししそうになるが、そんな俺を遮るように再び鳴るノック音

お医者さんが入ってきて、廉の病状について説明していく

廉の目が見えない事に更に唖然としている紫耀に話があると声をかけて2人で談話室に向かい、廉の病気の事を淡々と説明する

廉はきっと病気の事を紫耀には言わない
本人が言わないのに俺から言うのも、とは思ったけど、紫耀は知る権利があると思ったから

廉の恋人として
..廉をあそこまで追い詰めた張本人として
知らなければいけないと思ったから

全てを話し終えて、廉の元に戻ろうとする俺を引き止める紫耀
そして、廉の事が好きなのかと聞かれる

廉の事は好きだ
それは間違いなくて

友達として、メンバーとして、好きだ

その全てを伝える事なく「好きだよ。」とだけ伝えるとあからさまに傷ついた表情をする紫耀
そんな紫耀に構うことなく部屋に戻る

紫耀に廉が好きだと伝えたのは俺が廉の事を好きだと言う事に焦ればいいと思ったから
それで、廉の元に寄り添って上手くやってくれればって

だから、紫耀
早く廉を元に戻してくれ

じゃないと俺に甘えてくる廉を
健気にお前を思う廉を

愛しい、俺が守ってやりたいっていう気持ちを
抑えられそうにないから

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あー、文才の神様降りてきてください