その涙を拭いたい (ページ27)

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26話ページ27

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紫耀side

それから海人以外の3人で話をしているとドアが開く音がした

廉か岸くんかなと思ったらそこにいたのは事務所の幹部の方とマネージャーさんで

挨拶すると、幹部の方は返事もそこそこに「早速だけど今日集まってもらった理由を話そうと思う」と本題を話し始めようとする

神「え、あの、すみません。まだ2人来てないんですけど..」

神がそう言うと、2人は顔を合わせて苦い顔をする

「今日集まってもらったのは他でもない。永瀬の事についてだ」

廉..？廉に何かあったのか？

そこで幹部の方から聞いた話は到底信じられない話だった

廉が倒れた？
それで今は病院にいるって？

廉が倒れる寸前に岸くんに電話を入れて奇跡的に近くにいた岸くんとマネージャーさんがGPSを使って廉を探し出してそのまま病院に運んだだとか今岸くんは廉のそばにいるだとか色々情報は聞こえるが俺にとって問題はそこじゃない

病気か？
確かに体調は悪そうにしてたし顔色も悪かった

ガタリと大きい音を立てて椅子から立ち上がる

紫「廉はどこにいるんですか..」

「平野、」

紫「廉は大丈夫なんですか！！」

神「紫耀！落ち着けって！」

冷静になれずに怒鳴ってしまう

神に諌められるけど俺の耳には届いてなくて
俺の矛先は今日来た時からずっとだんまりな海人に向いた

こいつのこの態度、きっと何か知ってる

紫「..海人、何か知ってるんだろ。言えよ」

玄「紫耀、一旦落ち着こう？」

神「玄樹の言う通りだよ！冷静になれ！」

海「......」

紫「...っ！」

相変わらず俯いたままの海人にイライラは募り、胸ぐらを掴みそのまま立ち上がらせる
神が慌てて引き離そうとするけどそれを振り払う

神「おい！紫耀、やめろって！」

紫「言えよ、海人」

海「...」

紫「おい！」

海「そんな態度取るくらいだったら最初から紫耀が廉の傍にいてやれば良かっただろ！！」

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紫耀くんsideむずかしい