【夏油傑】初めまして、結婚して欲しい

20 hearts ページ20

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ドン、と心臓にまで響く花火の音。
ぱっと満開に花のように開いて散った。




「…凄い」




ぼう、と口をぽかんと開けて魅入った。
そして、写真を取っておこうとスマホで
写真を撮った。




「どう？」




野薔薇がドヤ顔で聞いてきた。
楽しい、ありがとう、と返した。

傑に送ってあげようと思って、
メッセージ欄の傑の名前を探して、
送った。




『すごく綺麗だよ』




それだけ添えて、
勿論既読なんて付かないから。




『一緒に見たかった』




て、送って数十秒見つめて
すぐに送信を取り消して、画面を閉じた。
空を見上げた。

傑が浴衣着たらどんな感じなのかな、
身長高いから似合いそうだな、
なんて考えた。




花火大会が始まって
もう少しで1時間経つ。
時間を見ると21:00になってた。
それと、傑から
メッセージ来てたのに気付いた。

すぐに開いて確認した。
それは25分ほど前で、




『今行くから』




思わず、野薔薇の浴衣の袖を掴んだ。
もしかして、
あのメッセージ見ていたのかもしれない。
野薔薇がどうしたのよ、と
私のスマホを覗く。




「傑に、会いたい…の」

「そ…っか、分かったわ。
虎杖、伏黒。ごめん、
ちょっとA気分悪いみたいだから
席外すわ」




野薔薇が私の腕を掴んで、
歩き出した。
私は黙って連れられていくだけ。




「おう」

「大丈夫かー？Aー」

「ごめんね、」




二人が返事をして、心配してくれたから
申し訳なく思いながら、その場を後にした。




.作者
絶対夏油傑の浴衣はえろい。

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