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そばにいるだけで幸せだなんてオレそんな事今まで一度も思ったことない。とか同期や先輩の前では言うが、本当はそばに居るだけで幸せで毎日一緒にいたくて声聞きたくて、まだ自分のモノではないのに自分のモノかのように接してしまうのは罪ですか？でも彼女も俺に応えてくれるからまた一つ期待をしてしまうんだ
『 俺ってAちゃんにとってどんな存在ですか 』
「 ……存在か、 」
『 はい 』
「 手のかかる後輩で、感情が分かりやすくて嫉妬深くてでも今まで感じたことがない幸せを私にくれる存在 」
『 …………そんなん期待しますよ 』
「 したらいいやん別に 」
『 え？ 』
「 多分今恭平くんが思ってること間違ってないから 」
『 …………だったら、俺もAちゃんが思ってること一緒です 』
「 だとしたら、嬉しいです 」
この時初めてオレはお互いを想い合ってても幸せになれない形を知った。どうしても彼女を自分のモノにしたくて、彼女に俺を自分のモノにしてほしくオレはわがままを言ったんだ。何気ない優しさが俺の心を掴んで、きっと俺の情けなさが彼女の心を掴んだのかもしれない
『 後輩から恋人になれる可能性はありますか？ 』
「 …………ある、 」
『 え？ 』
「 私結構面倒臭いよ？愛情表現下手だし、のくせに好きって言って欲しいし遠距離なんて出来るメンタル持ってないし 」
『 俺はどんなAちゃんでも愛します 』
『 でも、俺もかなり面倒臭いですよ 』
『 嫉妬深いし、連絡は毎日取らんでも声は聞きたいし遠距離出来るメンタル無いし 』
「 知ってる 」
『 年下やけどちゃんとリードします 』
「 はい 」
『 あの、やから。なんて言ったらいいんですか 』
「 ……はい 笑 」
『 …………………………付き合ってください 』
オレも彼女の間には一人分空いていて少し距離を感じて詰めて座って見ると彼女はこっちをみて微笑んでくれて。
" ワタシで良いなら恋人にしてください " って照れたように言うから可愛くて思わず抱きしめるとまた笑って抱き締め返してくれる。
「 でも、暫くはみんなに内緒だよ？ 」
『 いいです。そっちの方がスリルあって楽しいんで 』
「 この子やっぱアホやわ 」
『 あ！あの！ 』
「 はい、 」
『 俺絶対Aちゃんの隣で歌えるようなアイドルなるんで！待っててください 』
「 もちろん 」
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作者名：ly | 作成日時：2023年7月1日 14時
