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「 " なぁ、あの子Aと似た子じゃない？ " 」
「 似た子って何？笑 」
「 " 途方に暮れてたお前と同じ顔してる " 」
「 …………決めた、あの子のこと育てる 」
「 " そだ、育てる？！ " 」
「 絶対最高のアイドルにする 」
そう当時友達に宣言したのは今から8年前か7年前のこと。
今考えたらもうこの時から気にしてて、好きだったのかな〜なんて。たまに感じる視線はいつも彼からのモノでそれがすぐ逸らされたとしても嬉しくてまた彼を見てしまうもう彼から離れることはできない
『 真白ちゃん、あの、 』
「 はーい？ 」
『 暇な時ダンスと歌教えてください 』
「 ……う、うん。いいよ 」
『 ほんまですか 』
「 やからずっとチラチラ見て様子伺ってたん？ 笑 」
『 あ、いや、それはまた違って 』
「 違うんや、笑 」
『 あの、ずっと尊敬してて好きで目標なんです。 』
「 私なんか目標したらあかんよ 」
『 入った時からずっと話したいと思ってて、 』
「 私も思ってたよ 」
『 …………は、え、え？ 』
「 やから、話しかけてくれて嬉しい 」
この " 私も思ってたよ " の意味はただ後輩として仲良くなりたくて思ってたのか、好きだから好意を寄せてるからなのかこの時の私には判断はできなかった。でもただ、少しでも彼の隣にいたいと思ってしまったのは確かだ
それからワタシが暇な時は2人で会って事務所の一室で練習をする日々が続いた。もう既にデビューしてるワタシとまだJrの彼がずっと会うのは難しくてもただ彼は私の手を離さなかった
『 小瀧くんとお似合いですよね 』
「 小瀧？ 」
『 はい、いつも一緒におるイメージやから。今日も2人で事務所来てたじゃないですか 』
「 あ、なに。嫉妬〜？ 笑 」
『 そうっす、しました。俺やって、年下やけどAちゃんのこと好きやし 』
「 昔から言ってくれてるよね、ありがとぉ 」
『 そういう好きじゃないです 』
「 そっちこそみっちーと仲良いやん？私も恭平くんともっと仲良くなりたいんやけど？ 」
『 あぁ〜もう！！Aちゃんズルいです！！ 』
「 ずるくしてるもん 」
" 俺がAちゃんのこと好きなん知ってて言ってますよね？ " とか帰りの家まで送る車で言ってくるから思わず首を縦に振ってしまった。それと同時に空いてる左手を握られたのはそれ以上を期待してもいいのかな
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作者名：ly | 作成日時：2023年7月1日 14時
