ゆるふわカップル (ページ30)

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◻︎. わたあめページ30

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＿＿＿深夜 1 : 30

帰ってこない。昨日の夜はとっくの18時に終わって19時半には家に着いてるはずの予定がもう日付を超えて1時？なんならもう2時になろうと時計の針がカチカチと動いていく。
別に最近喧嘩したわけでもなんでもない、でもきっと彼が帰ってきたら喧嘩になってしまう可能性はある。連絡もなしに帰ってこないなんて今まで有り得なかった

それからまた30分待って深夜2時。彼が能天気な顔で鼻歌を歌いながら帰ってきた有り得ない彼氏高橋恭平が帰宅

「 …………遅い、」

『え、待ってなんで起きてるの』

「何でやろね」

『寝ててって……言ってないか』

「うん」

『ごめんごめーん。地元の子がさ東京来ててそれで飲んでてん』

「は？」

『ん？』

「連絡一本できんかったん？」

『楽しくて、スマホ見てる時間もなかった』

「あっそ、心配して起きてて損した」

『損ってなんやねん』

「なんで恭平がキレるん？おかしいやろ」

『いつも遅かったら寝てていいって言ってるやん』

「 …………はぁ、もう寝るわ」

「おやすみ」

ほらね、予想通り喧嘩になった。今まで6年間喧嘩とかはほぼしてこなかった。もっとちゃんと言えば、する時間なんてする体力なんて頭なんてなかったから喧嘩なんて今までしなかった。あのままワタシは寝室のベッドの端っこで彼が寝る方向と逆の方向を向いてわざと寝たフリをした。
まぁ、期待するだけ無駄だし彼はきっと何も言ってこない

大橋Aごめーん!恭平飲ませすぎたかも

大丈夫やった?帰ってる?

大橋と飲んでたん?

大橋せやでー!

大橋でよかったありがと

「地元の子とか嘘つくんや、」

『まだ起きてたんや』

「もう寝る」

『 ………… 』

もうこれまでに無いぐらい腹が立ってて怒りよりも涙が出てきそうで彼が眠りについたのを確認して寝室を出る。何となくでアイスが食べたくなって財布と仕事用のスマホだけ持って静かに家を出る。コンビニなんてすぐそこだしプライベート用のスマホは持っていかなかった。目当てのアイスが無くて家から少し遠いコンビニまで行って目当てのアイスと彼の好きなアイスとお菓子を買って家に帰る

玄関を開けると顔を伏せてお山座りをしてる彼が待っていた。